サーブはバイオ燃料で走るオープンカーを発表【パリサロン08】
2008.09.19 自動車ニュース【パリサロン08】サーブはバイオ燃料で走るオープンカーを発表
サーブは、バイオ燃料に対応した未来型ハイブリッド・オープンカー「9-X Air」をパリサロンで発表する。
■キャノピートップでオープンとクーペを両立
「9-X Air」は、2008年のジュネーブショーに登場した「9-X バイオハイブリッド」のオープンバージョン。フロントマスクやパワートレインは9-X バイオハイブリッドを受け継ぐ一方、「キャノピートップ」と名付けたユニークなオープンルーフにより、オープンカーとクーペのスタイルを両立するのが特徴だ。
リトラクタブルハードトップと似たスタイルをとるが、大きく違うのはルーフ自体がファブリックでつくられること。おかげでリトラクタブルハードトップのように大きな収納スペースを必要とせず、広いラゲッジスペースが確保できるという。
ルーフを開けると、キャビンはガラスに囲まれるようなスタイルになり、4人の乗員がオープンエアモータリングを満喫できる空間に早変わり。風の巻き込みを抑えるために、フロントウィンドウ上部にはウィンドウディフレクターが設けられている。ネット状のウィンドウディフレクターを加えれば、後ろからの風の巻き込みを防ぐことも可能だ。
パワートレインは、1.4リッターのターボエンジンを電気モーターによりアシストするハイブリッドシステム。エンジンは、サーブが得意とする“バイオパワー”仕様のもので、100%ガソリンから最大85%のバイオエタノール混合燃料まで対応する。200psの最高出力を誇りながら、二酸化炭素排出量はわずか107g/kmに抑えられる。
風を楽しみ、風をいつくしむ9-X Air。かつて日本でもサーブのオープンモデルがヒットしたが、環境に優しいパワートレインとキャノピートップで新しい風を生み出すことができるのか? 実現する日が楽しみである。
(文=生方聡)
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