「MT車とAT車で点火プラグの型番が違うのはなぜ?」

2007.12.01 クルマ生活Q&A 松本 英雄 エンジン
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「MT車とAT車で点火プラグの型番が違うのはなぜ?」

同じクルマでも、MT車とAT車で点火プラグの型番が違う場合があります。どうしてですか?

お答えします。たしかに、AT車はMT車と違う型番のプラグを使っている場合がありますね。

MT車では、特にスポーティな運転をすると回転が上がる場面が多いため、熱価の高いプラグを使う必要があります。対してAT車は回転数を自動的に制御するために、高回転を使うことは比較的少ないと言えます。だから、プラグの熱価をそれほど高くする必要はありません。

また、Dレンジで停車している時にはエンジンに負荷がかかっていて、アイドリングが低くなって燃焼状態が安定しません。安定して着火させるためには、熱価の低いプラグのほうが都合がいいのです。熱価の高いプラグを使うと、くすぶりやすくなります。

今はCVTもトルコンを使っているので、ATと条件は同じです。フォルクスワーゲンのDSGなどのDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)は、アイドリング時にはクラッチが切れた状態になるので、MTと同じ条件のはずです。

松本 英雄

松本 英雄

自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。