■【コレはゼッタイ!】「フォルクスワーゲン space up!」:有意義な提案
【車両概要】
フランクフルトショーでデビューしたコンパクトカー「up!」のストレッチ版。全長×全幅×全高=3680×1630×1540mmのボディに大人4人を乗せるリアエンジンのクルマで、観音開きのドアも特徴的。市販化が予定されている。 【会場リポート】フォルクスワーゲンは、アジア市場に虎視眈々
■本当の実力行使
ドイツが自動車界のリーダーであることは、この会場を見ればわかる。
高性能や高価格で威嚇するのではなく、フォルクスワーゲンやアウディなどのように、小型実用車で現実的な提案をしながら正論を推し進めていくのが本当の「実力行使」だ。
「space up!」はコンパクトな外寸と可愛らしい外観デザインでありながら広い室内をもち、有意義な提案がなされている。薄いシートクッションは限られた空間を広々と使える。これもツボを得た作りで座り心地を犠牲にしてはいない。観音開きのリアゲートも後部スペースが限られた場所で使いやすい。ツルンとしたカドのとれたボディ表面は最近の妙に刺々しい“折り紙細工”より優しく、周囲の雰囲気が和む。
買いたくなった初めてのドイツ車かも。
(文=笹目二朗)
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