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日本に初めて導入された「ナナマル」の「ピックアップ」。南アフリカ仕様をベースに補助ミラーなどを取り付け、日本の保安基準に適合させたものだ。
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荷室の有無を除くと、インテリアについては「バン」との大きな違いはなし。灰皿は3つもあるのに、ドリンクホルダーは1つしか備わっていない。
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前席には前後スライドおよびリクライニング機構を採用。ステアリングホイールのチルト、テレスコピック機構とも相まって、自然な運転姿勢が得られる。
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後席には「バン」と同じくタンブルフォールディング式の格納機構を採用。工具類はシートの後ろに備えられている。
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最大積載重量は、「バン」が2人乗車時で500kg、5人乗車時で350kgなのに対し、「ピックアップ」は600kgとなっている。
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日本では1ナンバー(商用車)での登録となる「ナナマル」。自動車税は大幅に抑えられるが、毎年車検が必要、高速道路で中型車の通行料を支払わねばならないなど、デメリットもある。
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長いリーディングアームが目を引くフロントの足まわり。ホーシングの手前には、ステアリング機構のタイロッドが見える。
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足元はスチールホイールと7.50R16サイズの商用車用チューブタイヤの組み合わせ。
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バンと同様、前輪には「デュアルモードオートマチックロッキングハブ」を装備。「AUTO」と「LOCK」の切り替えは、タイヤ交換用の六角レンチで行う。
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サスペンション形式は前後とも車軸式。スプリングは、フロントにはコイル、リアにはリーフ(板バネ)を採用している。
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5段MTのギア比は「バン」「ピックアップ」とも共通だが、最終減速比(デファレンシャルのギア比)はバンが4.100なのに対し、ピックアップは4.300に低められている。
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エンジンは、トヨタのSUV用パワーユニットとしておなじみの「1GR-FE」。「ナナマル」のものは、最高出力231ps、最大トルク36.7kgmを発生する。
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「ナナマル」は全車に副変速機を標準装備。ローギアのギア比は2.488となっている。
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265/70R16サイズのタイヤを収めるためにオーバーフェンダーを装着する「バン」に対し、ナローボディーの「ピックアップ」は10cm全幅が細い。
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「ナナマル」の「ピックアップ」の全長は5270mm、ホイールベースは3180mm。最小回転半径は「バン」より0.9m大きな7.2mに達する。
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リアウィンドウは中央で左右に分割されており、写真のように開けることが可能。後席のヘッドレストやスペアタイヤにさえぎられるため、視界はよいとは言えない。
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オプションで、リモコンで操作する電動ウインチも用意。バンパーの穴に差した六角レンチで、クラッチのロック/フリーを切り替える。
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日本において10年ぶりの復活を遂げた「ナナマル」は、2015年6月末生産分までの限定販売となる。
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トヨタ・ランドクルーザー“70”シリーズ ピックアップ
『トヨタ・ランドクルーザー“70”シリーズ ピックアップ(4WD/5MT)【試乗記】』の記事ページへ戻る