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第412回:歴史を作った高級セダン 初代「スカイライン」の素顔に迫る 【エディターから一言】 の画像

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  • 1957年に誕生した「プリンス・スカイライン デラックス」(ALSID-1)。ルーフとサイドモールディングを同色としたツートンカラーが標準で、ヘッドライトは国産初となるシールドビームを採用(デラックスのみ)。価格は120万円で、「クラウン デラックス」に比べ、ちょうど10万円高かった。

    1/201957年に誕生した「プリンス・スカイライン デラックス」(ALSID-1)。ルーフとサイドモールディングを同色としたツートンカラーが標準で、ヘッドライトは国産初となるシールドビームを採用(デラックスのみ)。価格は120万円で、「クラウン デラックス」に比べ、ちょうど10万円高かった。

  • プリンスの名を最初に冠したモデルである、1952年「プリンス・セダン」(AISH-1)。前後ともリーフリジッドのサスペンションを持つXメンバー付きセパレートフレームシャシーに、45psを発生する1.5リッター直4 OHVエンジンを積んだ6人乗りセダン。発売当初の価格は132万円だったが、徐々に値下げされ、2年たった頃には100万円を切った。

    2/20プリンスの名を最初に冠したモデルである、1952年「プリンス・セダン」(AISH-1)。前後ともリーフリジッドのサスペンションを持つXメンバー付きセパレートフレームシャシーに、45psを発生する1.5リッター直4 OHVエンジンを積んだ6人乗りセダン。発売当初の価格は132万円だったが、徐々に値下げされ、2年たった頃には100万円を切った。

  • 控えめなテールフィンを持つリアビュー。1955年「フォード・フェアレーン」によく似たサイドモールディングを持つこれは「スカイライン スタンダード」(ALSIS-1)だが、本来タイヤはホワイトウオールではなく黒タイヤとなる。93万円という価格は「クラウン スタンダード」より8万円高く、タクシー向けとしては小さからぬハンディとなった。それにしても、これが「カローラ アクシオ」より小さなクルマとは思えない。

    3/20控えめなテールフィンを持つリアビュー。1955年「フォード・フェアレーン」によく似たサイドモールディングを持つこれは「スカイライン スタンダード」(ALSIS-1)だが、本来タイヤはホワイトウオールではなく黒タイヤとなる。93万円という価格は「クラウン スタンダード」より8万円高く、タクシー向けとしては小さからぬハンディとなった。それにしても、これが「カローラ アクシオ」より小さなクルマとは思えない。

  • 「スカイライン デラックス」のインテリア。前後ともベンチシートの6人乗りである。

    4/20「スカイライン デラックス」のインテリア。前後ともベンチシートの6人乗りである。

  • バックボーン(背骨)となるフレームとフロアとなるトレーを合体させ、剛性を保ちつつフロアの低床化を実現した、セミモノコック構造ともいうべきバックボーントレー式フレーム。

    5/20バックボーン(背骨)となるフレームとフロアとなるトレーを合体させ、剛性を保ちつつフロアの低床化を実現した、セミモノコック構造ともいうべきバックボーントレー式フレーム。

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  • リーフスプリングでつったド・ディオン式リアアクスル。デフを車体側に固定し、ドライブシャフトは左右で独立しているが、左右の車輪は太いチューブ(鋼管)で連結されている。バネ下重量が軽く、操縦安定性と乗り心地の両立が期待できるが、固定軸に比べ構造が複雑でコストも高くつく。初期には異音発生のトラブルが生じたという。

    6/20リーフスプリングでつったド・ディオン式リアアクスル。デフを車体側に固定し、ドライブシャフトは左右で独立しているが、左右の車輪は太いチューブ(鋼管)で連結されている。バネ下重量が軽く、操縦安定性と乗り心地の両立が期待できるが、固定軸に比べ構造が複雑でコストも高くつく。初期には異音発生のトラブルが生じたという。

  • 1484cc直列4気筒OHVのGA30型エンジン。圧縮比7.5、2バレルキャブを備えて、当時国産乗用車用としては最強の最高出力60ps/4400rpm、最大トルク10.75kgm/3200rpmを発生した。1959年10月には圧縮比を8.3に向上させるなどの改良を施し、同70ps/4800rpm、同11.5kgm/3600rpmにパワーアップしたGA4型となった(写真はGA4型)。

    7/201484cc直列4気筒OHVのGA30型エンジン。圧縮比7.5、2バレルキャブを備えて、当時国産乗用車用としては最強の最高出力60ps/4400rpm、最大トルク10.75kgm/3200rpmを発生した。1959年10月には圧縮比を8.3に向上させるなどの改良を施し、同70ps/4800rpm、同11.5kgm/3600rpmにパワーアップしたGA4型となった(写真はGA4型)。

  • 1959年1月に発売された初代「グロリア」(BLSIP-1)。内外装をより高級化した「スカイライン デラックス」のボディーに、1862ccまで拡大した直4 OHVエンジンを積んだ、当時国産唯一の3ナンバー車。最高出力80ps/4800rpm、最大トルク14.9kgm/2400rpmは国産最強で、最高速度は135km/hと発表された。価格はスカイライン デラックスより30万円近く高い147万円で、もちろん国産で最も高価だった。

    8/201959年1月に発売された初代「グロリア」(BLSIP-1)。内外装をより高級化した「スカイライン デラックス」のボディーに、1862ccまで拡大した直4 OHVエンジンを積んだ、当時国産唯一の3ナンバー車。最高出力80ps/4800rpm、最大トルク14.9kgm/2400rpmは国産最強で、最高速度は135km/hと発表された。価格はスカイライン デラックスより30万円近く高い147万円で、もちろん国産で最も高価だった。

  • 1960年2月に「グロリア」とそろってマイナーチェンジを受け、国産乗用車初のデュアルヘッドライトを採用した「スカイライン デラックス」。(ALSID-2改-1)。1.5リッターエンジンは、前年秋に70psにパワーアップされている。またドラムブレーキはデュオサーボ(複動倍力)となり、制動力が向上。価格は108万円にまで下がった。

    9/201960年2月に「グロリア」とそろってマイナーチェンジを受け、国産乗用車初のデュアルヘッドライトを採用した「スカイライン デラックス」。(ALSID-2改-1)。1.5リッターエンジンは、前年秋に70psにパワーアップされている。またドラムブレーキはデュオサーボ(複動倍力)となり、制動力が向上。価格は108万円にまで下がった。

  • 小型車規格(5ナンバー)の上限が1.5から2リッターに拡大されたのを受けて、1961年5月に登場した「スカイライン1900デラックス」(BLSID-3)。直4 OHVの1862ccエンジンは「グロリア」用と基本的に同じだが、圧縮比をグロリア用の8.5から8.0に下げてレギュラーガソリンに対応、最高出力は94psから91psへとわずかにデチューンされた。ボディーはフロントグリルがグロリアと共通になり、フロントフェンダーに“1900”のエンブレムが付く。価格はグロリアの115万円に対し、102万円。ちなみにライバルの「クラウン1900デラックス」は98万9000円、「セドリック1900デラックス」は103万5000円だった。

    10/20小型車規格(5ナンバー)の上限が1.5から2リッターに拡大されたのを受けて、1961年5月に登場した「スカイライン1900デラックス」(BLSID-3)。直4 OHVの1862ccエンジンは「グロリア」用と基本的に同じだが、圧縮比をグロリア用の8.5から8.0に下げてレギュラーガソリンに対応、最高出力は94psから91psへとわずかにデチューンされた。ボディーはフロントグリルがグロリアと共通になり、フロントフェンダーに“1900”のエンブレムが付く。価格はグロリアの115万円に対し、102万円。ちなみにライバルの「クラウン1900デラックス」は98万9000円、「セドリック1900デラックス」は103万5000円だった。

  • 1960年秋のトリノショーでプロトタイプがお披露目され、1962年4月に発売された「スカイラインスポーツ」。内外装ともにほぼハンドメイド、写真のコンバーチブルが195万円、クーペが185万円という高価格で、生産台数は合わせて60台といわれる。

    11/201960年秋のトリノショーでプロトタイプがお披露目され、1962年4月に発売された「スカイラインスポーツ」。内外装ともにほぼハンドメイド、写真のコンバーチブルが195万円、クーペが185万円という高価格で、生産台数は合わせて60台といわれる。

  • 1962年10月にフルモデルチェンジを受けた「グロリア デラックス」(S40D)。ボディーは長く、広く、低くなり、バックボーントレー式フレームにド・ディオン・リアアクスル、1.9リッター直4 OHVエンジンなど主な構造は先代から踏襲するが、設計は一新された。価格は117万円。

    12/201962年10月にフルモデルチェンジを受けた「グロリア デラックス」(S40D)。ボディーは長く、広く、低くなり、バックボーントレー式フレームにド・ディオン・リアアクスル、1.9リッター直4 OHVエンジンなど主な構造は先代から踏襲するが、設計は一新された。価格は117万円。

  • 「グロリア」のフルモデルチェンジと同時に、生涯最後のビッグマイナーチェンジを受けた「スカイライン スーパー」(S21D)。従来の「デラックス」に相当するモデルで、フロント部分を新型グロリアに似たフラットデッキスタイルに改めた。価格はスーパー:96万円、スタンダード:79万円で、2代目「クラウン」(デラックス:105万円、スタンダード:83万円)より安くなったが、こちらはモデル末期なのに対し、向こうは世代交代したばかりの最新型なので、当然といえば当然である。

    13/20「グロリア」のフルモデルチェンジと同時に、生涯最後のビッグマイナーチェンジを受けた「スカイライン スーパー」(S21D)。従来の「デラックス」に相当するモデルで、フロント部分を新型グロリアに似たフラットデッキスタイルに改めた。価格はスーパー:96万円、スタンダード:79万円で、2代目「クラウン」(デラックス:105万円、スタンダード:83万円)より安くなったが、こちらはモデル末期なのに対し、向こうは世代交代したばかりの最新型なので、当然といえば当然である。

  • 1959年4月に登場した「プリンス・スカイウェイ ライトバン」(ALVG-1)。「スカイライン スタンダード」をベースとする4ナンバーの商用バン。2ドア+上下開き式のテールゲートを持ち、6人乗りで最大積載量は500kg。価格は84万円だった。

    14/201959年4月に登場した「プリンス・スカイウェイ ライトバン」(ALVG-1)。「スカイライン スタンダード」をベースとする4ナンバーの商用バン。2ドア+上下開き式のテールゲートを持ち、6人乗りで最大積載量は500kg。価格は84万円だった。

  • 「スカイウェイ ライトバン」と同時にデビューした「スカイウェイ ピックアップ」(ALPE-1)。6人乗りのダブルピックアップで、最大積載量はこちらも500kg。バンともども、テールフィンを備えた商用車は珍しい。価格は83万円。

    15/20「スカイウェイ ライトバン」と同時にデビューした「スカイウェイ ピックアップ」(ALPE-1)。6人乗りのダブルピックアップで、最大積載量はこちらも500kg。バンともども、テールフィンを備えた商用車は珍しい。価格は83万円。

  • 1960年2月にマイナーチェンジされた「スカイウェイ ライトバン」(ALVG-2改)。「グロリア」および「スカイライン デラックス」と同様にデュアルヘッドライトが採用された。イラストのモデルは、同時に加わった右側1枚、左側2枚の変則的な3ドア仕様。

    16/201960年2月にマイナーチェンジされた「スカイウェイ ライトバン」(ALVG-2改)。「グロリア」および「スカイライン デラックス」と同様にデュアルヘッドライトが採用された。イラストのモデルは、同時に加わった右側1枚、左側2枚の変則的な3ドア仕様。

  • 1962年10月にビッグマイナーチェンジを受けた、初代の最終型となる「スカイウェイ1900ライトバン」(V23B-2)。写真左側が4ドア、右側が2ドア。なお“スカイウェイ”の名は、2代目S50系の途中まで商用バンに使われたが、以後は「スカイライン バン」に改称された。またスカイラインの商用バンは6代目まで存在したが、2ドア仕様が存在したのは初代スカイウェイのみである。

    17/201962年10月にビッグマイナーチェンジを受けた、初代の最終型となる「スカイウェイ1900ライトバン」(V23B-2)。写真左側が4ドア、右側が2ドア。なお“スカイウェイ”の名は、2代目S50系の途中まで商用バンに使われたが、以後は「スカイライン バン」に改称された。またスカイラインの商用バンは6代目まで存在したが、2ドア仕様が存在したのは初代スカイウェイのみである。

  • こちらは「スカイウェイ1900ピックアップ」(P23A-2)の最終型。これ以後、「スカイライン」ベースのピックアップが登場することはなかった。

    18/20こちらは「スカイウェイ1900ピックアップ」(P23A-2)の最終型。これ以後、「スカイライン」ベースのピックアップが登場することはなかった。

  • 1963年9月に初のフルモデルチェンジを迎え、ダウンサイジングされて登場した「スカイライン1500デラックス」。全長4m少々のまったく新しいボディーに、初代の途中まで積んでいた1.5リッター直4 OHVエンジンを改良して搭載した。

    19/201963年9月に初のフルモデルチェンジを迎え、ダウンサイジングされて登場した「スカイライン1500デラックス」。全長4m少々のまったく新しいボディーに、初代の途中まで積んでいた1.5リッター直4 OHVエンジンを改良して搭載した。

  • 1964年4月、翌5月に開催される第2回日本グランプリのGTレースに出場するため、ホモロゲーション取得用に100台が限定生産された「スカイラインGT」(S54A-1)。「スカイライン1500デラックス」のノーズを200mm延長し、「グロリア スーパー6」用の2リッター直6 SOHCエンジンを押し込んだ、最初の“スカG”である。

    20/201964年4月、翌5月に開催される第2回日本グランプリのGTレースに出場するため、ホモロゲーション取得用に100台が限定生産された「スカイラインGT」(S54A-1)。「スカイライン1500デラックス」のノーズを200mm延長し、「グロリア スーパー6」用の2リッター直6 SOHCエンジンを押し込んだ、最初の“スカG”である。

沼田 亨

沼田 亨

1958年、東京生まれ。大学卒業後勤め人になるも10年ほどで辞め、食いっぱぐれていたときに知人の紹介で自動車専門誌に寄稿するようになり、以後ライターを名乗って業界の片隅に寄生。ただし新車関係の仕事はほとんどなく、もっぱら旧車イベントのリポートなどを担当。

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