「ALFA ROMEO DAY 2017」の会場から
2017.05.17 画像・写真2017年5月14日、長野県富士見町の富士見パノラマリゾートで「ALFA ROMEO DAY 2017」が開催された。1988年に初開催され、今回で30周年を迎えたこのイベントは、アルファ・ロメオならば年代や車種を問わずに参加可能な、国内最大級のアルフィスタの祭典である。今回の参加車両は、1953年「1900CSピニンファリーナ」から最新の「ジュリア」まで、およそ250台。日本でもヒットした「156」以降の、比較的新しめのモデルが多かったが、「4C」と「4Cスパイダー」が合わせて22台、前述した正規導入前の新型「ジュリア」が早くも5台参加し、注目を集めた。好天に恵まれた会場では、30周年記念特別抽選会やゲストによるトークショーなどのプログラムが実施され、またアルファ・ロメオ関連のショップやイタリアンフードのケータリングなども出店、全国から集まったアルフィスタを楽しませた。会場の様子を、参加車両を中心に紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)
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1/28会場へのアプローチを駆け上がる2台の「4C」。
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2/28型式名から「916スパイダー」と通称される「スパイダー」。「GTV」のオープン版で、ピニンファリーナに在籍していたエンリコ・フミアがスタイリングを手がけた。
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3/28「ジュリア スパイダー」。1955年に「ジュリエッタ スパイダー」として誕生したモデルの最終発展型で、1.6リッターエンジンを搭載。ボディーはピニンファリーナ製。
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4/28「155」。「75」の後継モデルで、1992年に登場。「フィアット・ティーポ」などとプラットフォームを共有、駆動方式をFFに転換した。デザインはI.DE.Aが担当。
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5/281987年に登場した「164」。「フィアット・クロマ」「ランチア・テーマ」「サーブ9000」とプラットフォームを共有する、ティーポ4プロジェクトから生まれたフラッグシップサルーンで、スタイリングはピニンファリーナ。
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アルファ・ロメオ の中古車
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6/282003年にデビューした「GT」。「156」「147」などとコンポーネンツを共有する、テールゲート付きの2ドアクーペで、スタイリングはベルトーネ。
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7/28アルファとしては2011年に生産終了した「159」以来のベルリーナ(セダン)で、加えて後輪駆動となると、1992年に生産終了した「75」以来およそ四半世紀ぶりとなる新型「ジュリア」。
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8/28「スパイダー デュエット」。1966年から1993年まで、基本構造を変えることなく作り続けられたロングセラーであるスパイダーの、俗にボートテールと呼ばれる初期型。
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9/28「ジュリア1300TI」。1962年に登場した「ジュリアTI」(1.6リッター)の内外装を簡素化し1.3リッターエンジンを搭載した普及型が「ジュリア1300」で、これはその高性能版。
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10/28「2000GTV」。1963年にデビューした「ジュリア スプリントGT」に始まる、ベルトーネ在籍時代のジウジアーロの手になるボディーを持つ、通称ジュリア クーペの最終発展型。
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11/28「アルファスッドti」。1971年に登場した、水冷フラット4エンジンを搭載した、アルファ初のFF車であるアルファスッドの高性能グレード。スタイリングはジウジアーロ(イタルデザイン)が担当。
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12/28「75」。1972年デビューの「アルフェッタ」、その姉妹車である2代目「ジュリエッタ」からトランスアクスルレイアウトを受け継いだベルリーナで、1985年に登場した。
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13/28トランスアクスルレイアウトを持つ「75」をベースとするシャシーに個性的なザガート・ボディーを架装した、ES30の型式名を持つ2代目「SZ」(Sprint Zagatoの略)。
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14/28日本市場で最も成功したアルファのベルリーナであろう「156」。リアのドアノブを隠して2ドアっぽく見せる、今ではポピュラーになった手法は、思えばこの156がはしりだった。デビューは1997年のフランクフルトショーだから、もう20年も前……。
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15/28先に紹介した、通称「916スパイダー」のクーペ版である「GTV」。スタイリング担当は同じくエンリコ・フミアだが、2003年にフェイスリフトを受けてこの顔つきとなった。
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16/28「164」の後継として1999年に登場した「166」。スタイリングはデ・シルヴァが率いていた社内のチェントロスティーレ(デザインスタジオ)によるものだが、この前期型の“タレ目”は、かなり個性的である。
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17/282005年にデビューした「ブレラ」。ジウジアーロがスタイリングを手がけた、「159」をベースとするテールゲート付きの2ドアクーペ。2010年に生産終了と短命だった。
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18/28特別展示車である1953年「1900CSピニンファリーナ」。かつては今日のフェラーリのような高級スポーツカー専門メーカーだったが、戦後量産メーカーに転換したアルファ初の量産モデルが「1900ベルリーナ」。それを短縮したシャシーにさまざまなカロッツェリアがスペシャルボディーを架装したが、この個体はピニンファリーナによる優雅なクーペ。
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19/28これも特別展示された1968年「1300GTAジュニア」。「ジュリア クーペ」に1.3リッターエンジンを積んだ「1300GTジュニア」の、ボディーパネルをアルミに替えて軽量化したコンペティション仕様。ダブルイグニッション(ツインプラグ)の1.3リッターエンジンも、ノーマルの1300とはボア/ストロークが異なる別物。
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20/28これまた特別展示の1995年「33スポーツワゴン」。フラット4エンジンを積んだ「アルファスッド」の後継モデルが「33」。そのワゴンボディーにDOHC 16バルブの1.7リッターフラット4を積んだ最終型。
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21/28特別展示ではないが、筆者にとって特別な存在(かつて愛用していたのと同型)である「146ti」。日本でも比較的売れた3ドアハッチバックの「145」の姉妹車となる、短いノッチの付いた5ドアハッチバックで、正規輸入はされなかった。
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22/2815台並んだ「4C」。お尻を突き合わせて「4Cスパイダー」が7台並んでおり、合わせて22台が参加した。
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23/28歴代「スパイダー」が並んだ一角。
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24/281990年代にDTM(ドイツツーリングカー選手権)で大活躍したアルファコルセ(ワークスチーム)のマシン風に装った「155」。
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25/28「155」のドアに貼られた、毎年エントラントだけが手にすることができる参加証明ステッカー。
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26/285台参加した新型「ジュリア」。いずれも2.9リッターV6直噴ツインターボエンジンを積んだ最上級グレードの「クアドリフォリオ」で、4台が左ハンドルの6MT、1台が右ハンドルの8AT仕様だった。
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27/28主催者からいただいた、アルファ印のミネラルウオーター付きの、おしゃれでおいしいランチボックス。ごちそうさまでした!
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28/28好天に恵まれた会場の風景。