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2/23カウルを飾る巨大なロゴに注目。ハスクバーナはマスケット銃の製造工場を出自とするスウェーデンのバイクメーカーで、現在はオーストリアのKTM傘下となっている。
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3/23特徴的な円形のLED式ヘッドランプ。フロントカウルの内側には左右一対のフォグランプが標準装備される。
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4/23メーターに替えて装備されるTFT液晶ディスプレイ。オプションのコネクティビティ―ユニットはハスクバーナ初の携帯端末アプリ「Ride Husqvarna Motorcycles」に対応しており、音楽の再生や通話、ナビゲーションの利用が可能となっている。
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5/23競技車両を思わせる、ラギッドなデザインの機種が多いアドベンチャーモデルのなかにあって、「ノーデン901」はハスクバーナらしい独創的でスマートな意匠となっている。
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6/23車体の骨格にはクロームモリブデン鋼のトレリスフレームを採用。重い荷物の積載や過酷な悪路走行に耐えられる強靭(きょうじん)さを追求しつつ、エンジンを剛体として用いることで一部のフレームを省略し、軽量化・コンパクト化も実現している。
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7/23最高出力105PSを発生する排気量889ccの並列2気筒エンジン。吹け上がりのよい特性に加え、カタログ値で22.2km/リッター(WMTCモード)という燃費のよさや、1万5000kmという長いサービスインターバルも特徴だ。
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8/23純正アクセサリーとして、アクラポビッチ製のスリップオンマフラーも用意される。
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9/23エンジンは75°のクランク位相角によって蹴り足の強さを実現しつつ、振動を抑制するためにバランサーシャフトを採用。ロングツーリング時の快適性にも配慮されている。
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10/23トランスミッションには変速時のクラッチ操作およびエンジンの回転合わせを不要とするイージーシフトシステムを採用。タッチスクリーンの操作で、機能をオフにすることもできる。
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11/23走行モードはオプションの「エクスプローラー」を含む全4種類。「オフロード」モードではスロットルレスポンスが穏やかになるほか、トラクションコントロールが最適化され、アンチウイリーの制御がオフになるなど、後輪を滑らせて旋回したり、前輪を浮かせて障害物を突破したりできるようになる。
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12/23「エクスプローラー」モード搭載車では、トラクションコントロールやスロットルレスポンスの制御、エンジンのピーク出力を任意で調整可能となる。
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13/23足元の仕様は、チューブレススポークホイールにピレリのデュアルパーパスタイヤの組み合わせ。タイヤサイズは前が90/90R21、後ろが150/70R18だ。
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14/23サスペンションは前後ともにWP製。フロントには220mmのストロークを持つφ43mmの倒立フォークを装着している。
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15/23リアサスペンションのストローク量は215mm。路面状態や荷物の積載量に応じて、簡単な操作でリバウンドダンピングとスプリングプリロードを調整できる。
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16/23小柄ながらも高い防風性を発揮するウインドスクリーン。手を走行風から守るハンドルカバーとも相まって、ツーリング時の快適性は上々だ。
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17/23車体のディメンションもサスペンションの仕立ても、本格的なオフロード走行を想定したものだが、オンロードでの操作性も申し分のないものだった。
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18/23オフロードコースでの試乗車には、より悪路走行向けのサスペンションが装着されており、標準車でも252mmある最低地上高が、さらに30mm高められていた。
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19/23ABSを「オフロード」モードに設定すると、後輪のABS制御がオフとなるほか、前輪への介入も抑制される。ダイナミックに後輪を滑らせたり、ぬかるんだ道でフロントブレーキを掛けても安定して減速することができる。
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20/23豊富な純正アクセサリーも「ノーデン901」の特徴。悪路走破性を高めるサスキットに加え、各種プロテクターや、キャリアケース、ウインドシールドスポイラーなども用意される。
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21/23試乗会では、ダートやポンド(池)からなるオフロードコースも走行できたが、それでも「ノーデン901」の限界性能をうかがうには至らなかった。
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22/23ハスクバーナ・ノーデン901
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23/23

伊丹 孝裕
モーターサイクルジャーナリスト。二輪専門誌の編集長を務めた後、フリーランスとして独立。マン島TTレースや鈴鹿8時間耐久レース、パイクスピークヒルクライムなど、世界各地の名だたるレースやモータスポーツに参戦。その経験を生かしたバイクの批評を得意とする。
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