-
1/21
-
2/21「グラントゥーリズモ」はマセラティがラインナップする2ドア・4シーターのビッグクーペだ。誕生は2007年のことで、新型は2代目のモデルとなる。
-
3/21プレミアムブランドの製品だけに、インテリアは上質な本革表皮やメタルパーツなど、手に触れる箇所の素材がすべて“本物”だ。BEVの「フォルゴーレ」では、シートやピラーなどにリサイクルナイロンも使用されている。
-
4/21各インターフェイスは大幅にデジタル化。ダッシュボードには「マセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)」を搭載した12.3インチのセンターディスプレイと、空調などの操作を担う8.8インチのタッチ式コントロールパネルが備わる。
-
5/21創業は1914年と、100年を超える歴史を誇るマセラティ。戦前はレーシングカーや少量生産の高性能スポーツモデルを手がけるメーカーとして名をはせていた。
-
マセラティ グラントゥーリズモ の中古車webCG中古車検索
-
6/21ボディーサイズは全長×全幅×全高=4959×1957×1353mm(「トロフェオ」のみ全長=4966mm)と、クーペとしてはかなり大柄だ。写真はICEVモデルのトロフェオ。
-
7/21BEVの「フォルゴーレ」は、フロントに専用デザインのグリルスプリッターやディフューザーを装備。Cd値(空気抵抗係数)は、ICEVの0.28に対し0.26に抑えられている。
-
8/2192.5kWhの容量と610kWの放電能力を備えたバッテリーは、車体中央にT字型に配置。ロール軸の近くに重量物を集中させるこのレイアウトは、慣性モーメントの低減と、それに伴うアジリティーの向上に寄与する。
-
9/21BEVモデルの名称である「フォルゴーレ(Folgore)」は、イタリア語で稲妻という意味を持つ。
-
10/21最高出力490CVのエンジンを搭載した「モデナ」。今回の試乗は、イタリア・ローマ郊外の公道と、ヴァレルンガサーキットで行われた。
-
11/21「モデナ」のインストゥルメントパネルまわり。操作系はICEVもBEVも基本的に共通で、スタート/ストップスイッチやドライブモードのコントローラーはステアリングホイールに、押しボタン式のシフトセレクターはセンタークラスターに配置されている。
-
12/21「モデナ」と「トロフェオ」に搭載される3リッターV6ガソリンターボエンジン。組み合わされるトランスミッションはともに8段ATで、駆動方式は4WDとなる。搭載レイアウトはトランスアクスルではないが、前後重量配分は52:48を実現している。
-
13/21新型「グラントゥーリズモ」はボディーの65%にアルミニウムを採用。さらに場所に応じてマグネシウムやハイパフォーマンススチールを使い分けることで、軽量化とボディー剛性の強化を図っている。
-
14/21動力性能については、「モデナ」が最高速302km/h、0-100km/h加速3.9秒。「トロフェオ」が最高速320km/h、0-100km/h加速3.5秒とされているのに対し、「フォルゴーレ」は最高速325km/h、0-100km/h加速2.7秒とされている。
-
15/21「トロフェオ」のステアリングを握る筆者。同車には、電動パワートレインのインバーターが発生する音をデジタル処理し、同門のV8エンジン車から取られた音と合成して鳴らすという、独自の走行サウンドシステムが搭載されている。
-
16/21ドライバーに各種走行情報を知らせる12.2インチの「デジタルダッシュボード」。表示レイアウトには「Classic」「Evolved」「Relaxed」、そしてドライブモードで「Corsa」を選ぶと自動で切り替わる、スポーツ走行向けの「Corsa」(写真)が用意される。
-
17/213mに迫るホイールベースにより、後席にも存外に実用的な空間を確保。クーペゆえにゆったりくつろげるほどではないが、設えのよさも申し分ない。
-
18/21新世代のスポーツカーとして、高いパフォーマンスを筆者に示した「グラントゥーリズモ フォルゴーレ」。2030年には全車種をBEV化するというマセラティだが、その第一歩となる一台は、申し分のない資質を備えていた。
-
19/21マセラティ・グラントゥーリズモ モデナ
-
20/21マセラティ・グラントゥーリズモ トロフェオ
-
21/21マセラティ・グラントゥーリズモ フォルゴーレ

西川 淳
永遠のスーパーカー少年を自負する、京都在住の自動車ライター。精密機械工学部出身で、産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰(ふかん)して自動車を眺めることを理想とする。得意なジャンルは、高額車やスポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域。
マセラティ グラントゥーリズモ の中古車webCG中古車検索
試乗記の新着記事
-
ロイヤルエンフィールド・クラシック650(6MT)【レビュー】 2025.9.6 空冷2気筒エンジンを搭載した、名門ロイヤルエンフィールドの古くて新しいモーターサイクル「クラシック650」。ブランドのDNAを最も純粋に表現したという一台は、ゆっくり、ゆったり走って楽しい、余裕を持った大人のバイクに仕上がっていた。
-
ホンダ・プレリュード プロトタイプ(FF)【試乗記】 2025.9.4 24年の時を経てついに登場した新型「ホンダ・プレリュード」。「シビック タイプR」のシャシーをショートホイールベース化し、そこに自慢の2リッターハイブリッドシステム「e:HEV」を組み合わせた2ドアクーペの走りを、クローズドコースから報告する。
-
ランボルギーニ・ウルスSE(4WD/8AT)【試乗記】 2025.9.3 ランボルギーニのスーパーSUV「ウルス」が「ウルスSE」へと進化。お化粧直しされたボディーの内部には、新設計のプラグインハイブリッドパワートレインが積まれているのだ。システム最高出力800PSの一端を味わってみた。
-
ダイハツ・ムーヴX(FF/CVT)【試乗記】 2025.9.2 ダイハツ伝統の軽ハイトワゴン「ムーヴ」が、およそ10年ぶりにフルモデルチェンジ。スライドドアの採用が話題となっている新型だが、魅力はそれだけではなかった。約2年の空白期間を経て、全く新しいコンセプトのもとに登場した7代目の仕上がりを報告する。
-
BMW M5ツーリング(4WD/8AT)【試乗記】 2025.9.1 プラグインハイブリッド車に生まれ変わってスーパーカーもかくやのパワーを手にした新型「BMW M5」には、ステーションワゴン版の「M5ツーリング」もラインナップされている。やはりアウトバーンを擁する国はひと味違う。日本の公道で能力の一端を味わってみた。
新着記事
-
NEW
MINIジョンクーパーワークス コンバーチブル(FF/7AT)【試乗記】
2025.9.8試乗記「MINIコンバーチブル」に「ジョンクーパーワークス」が登場。4人が乗れる小さなボディーにハイパワーエンジンを搭載。おまけ(ではないが)に屋根まで開く、まさに全部入りの豪華モデルだ。頭上に夏の終わりの空気を感じつつ、その仕上がりを試した。 -
NEW
第318回:種の多様性
2025.9.8カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。ステランティスが激推しするマイルドハイブリッドパワートレインが、フレンチクーペSUV「プジョー408」にも搭載された。夜の首都高で筋金入りのカーマニアは、イタフラ系MHEVの増殖に何を感じたのか。 -
NEW
商用車という名の国民車! 「トヨタ・ハイエース」はなぜ大人気なのか?
2025.9.8デイリーコラムメジャーな商用車でありながら、夏のアウトドアや車中泊シーンでも多く見られる「ハイエース」。もはや“社会的インフラ車”ともいえる、同車の商品力の高さとは? 海外での反応も含め、事情に詳しい工藤貴宏がリポートする。 -
フォルクスワーゲン・ゴルフRアドバンス(前編)
2025.9.7ミスター・スバル 辰己英治の目利き「フォルクスワーゲン・ゴルフ」のなかでも、走りのパフォーマンスを突き詰めたモデルとなるのが「ゴルフR」だ。かつて自身が鍛えた「スバルWRX」と同じく、高出力の4気筒ターボエンジンと4WDを組み合わせたこのマシンを、辰己英治氏はどう見るか? -
ロイヤルエンフィールド・クラシック650(6MT)【レビュー】
2025.9.6試乗記空冷2気筒エンジンを搭載した、名門ロイヤルエンフィールドの古くて新しいモーターサイクル「クラシック650」。ブランドのDNAを最も純粋に表現したという一台は、ゆっくり、ゆったり走って楽しい、余裕を持った大人のバイクに仕上がっていた。 -
BMWの今後を占う重要プロダクト 「ノイエクラッセX」改め新型「iX3」がデビュー
2025.9.5エディターから一言かねてクルマ好きを騒がせてきたBMWの「ノイエクラッセX」がついにベールを脱いだ。新型「iX3」は、デザインはもちろん、駆動系やインフォテインメントシステムなどがすべて刷新された新時代の電気自動車だ。その中身を解説する。