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2/152022年11月のEICMA(ミラノショー)で世界初公開された「スズキVストローム800DE」。エンジンもフレームも新設計のブランニューモデルで、主要コンポーネントを共有するロードスポーツ「GSX-8S」も登場を控えている。
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3/15ヘッドランプのデザインには、「GSX-S1000」ゆずりの縦2灯のレイアウトを採用。「GSX-8S」も同じデザインとなっており、これからのスズキ車のデザインにおける、潮流のひとつとなりそうだ。
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4/15ヘッドランプの下に突き出た泥よけに注目。今日のアドベンチャーモデルでよく見かけるこの“クチバシ”は、スズキのラリーマシン「DR-Z」および市販モデル「DR-750」が起源となっている。
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5/15排気量776ccの新型エンジンは、「Vストローム1050/650」のそれとは異なり、並列2気筒のシリンダーレイアウトを採用することで、コンパクトな設計を実現している。最高出力は84PS、最大トルクは78N・mだ。
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6/15フレームには設計の柔軟性を考慮してコンベンショナルなスチールパイプを採用。アルミ製とは異なり、路面からの入力を適度にいなす特性も特徴である。
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7/15昨今はバイクでも電子制御に代表されるハイテクがトレンドだが、「Vストローム800DE」ではその前段階として、コンパクトなエンジンやバランスのとれたシャシー、車両特性に即した足まわりのジオメトリーなど、ベースとなる部分のつくり込みでパフォーマンスを引き出している。
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8/15ミドルクラスのなかでは大きめのエンジン排気量などもあって、車両重量は230kgと若干重め。ただし重量バランスのよさもあってか、特段それをネガと感じることはなかった。
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9/15メーターに代えて装備される、5インチTFT液晶のマルチインフォメーションディスプレイ。パワートレインの特性は、3種類のパワーモードを備えるライディングモードセレクターと、セレクト機能付きのトラクションコントロールで調整が可能。後者には後輪のスリップを許容する、オフロード向けの「G」モードも用意される。
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10/15シートについては、ロングツーリングでも疲れないよう形状や硬さを吟味。オプションで用意されるローシートとハイシートも、おのおのの特性に合わせてウレタンフォームを使い分けるなど、こだわりが込められている。
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11/15急峻(きゅうしゅん)なワインディングロードでは舗装路におけるフットワークを体感。正確なハンドリングとトルクフルなエンジン特性により、気持ちよく走ることができた。
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12/15タイヤサイズは前が90/90-21、後ろが150/70R17。タイヤの銘柄は「ダンロップ・トレイルマックス ミックスツアー」だが、グラベルでの性能を高めるべく、内部構造だけでなくトレッドパターンも専用設計となっている。
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13/15去る2022年に誕生20周年を迎えたスズキの「Vストローム」シリーズ。新型の「Vストローム800DE」からは、次の時代に臨むスズキの本気を感じることができた。
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14/15スズキVストローム800DE
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松井 勉
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