-
1/26フェラーリ初の量産型BEVである「ルーチェ」。最高出力1050PS、最大トルク990N・mを発生する高性能マシンだ。
-
2/26何度ものチラ見せを経て、2026年5月26日についに世界初公開! ……そのデザインはマーケットに衝撃を与え、ミラノ株式市場におけるフェラーリの株価は一時8%以上も急落したとか。
-
3/26SNS等で「似てる!」と騒がれている3代目「日産リーフ」。……そんなに似てますか、これ?
-
4/26元アップルのデザイナーで、あまたの製品を世に問うてきたジョナサン・アイブ(写真右)とマーク・ニューソン(同左)。「ルーチェ」のデザインは、ふたりが米カリフォルニアで設立したデザインユニット「LoveFrom(ラブフロム)」が手がけている。
-
5/26丸型4灯のテールランプは往年の「日産スカイライン」にそっくり? 「ルーチェ」という車名といい、なにかと日本の旧車とご縁のあるクルマだ。
-
6/26R30こと6代目「日産スカイライン」(1981-1985年)。
-
7/26「フェラーリ・ルーチェ」の三面写真。ボディーサイズは全長×全幅×全高=5026×1999×1544mm、ホイールベース=2961mmとかなり大柄。フォルムは段つきのないワンモーションに近く、リアも切り詰められているため、全長に対してキャビンが非常に長いクルマとなっている。
-
8/26比較用に、同じ4ドアの「プロサングエ」のサイドビュー。キャビンは車両後方に寄せられ、ぎゅっと凝縮されている。
-
9/26「ルーチェ」のサイズ感がつかみやすい一枚として、クルマとともに教皇レオ14世(写真右端)に謁見(えっけん)する、ステランティスのジョン・エルカン会長(同左隣)の図。ちなみにエルカン氏の身長は、報道によると189cmだ。
-
10/26フロントまわりでは、低い位置にあるノーズの先端からウインドシールドまでが“一面”でつながっており、その上に、橋のようにボディー色のパネルを浮かせて渡している。
-
11/26リアフェンダーまわりを見ると、ショルダーがかなり高い位置を通っているいっぽうで、その側面の張り出しは控えめで、抑揚が抑えられている。このため、リアまわりに踏ん張り感がなく、タイヤも小さく感じられるのだ。
-
12/26「フェラーリ・ルーチェ」の空力性能を解説する動画より。モノフォルムのボディーにカバーをかぶせた同車の意匠は、空力とデザイン性の両立を追求したもの。車体とカバーの間を、整流された空気が抜けている。
-
13/26非作動時にはAピラーに沿って停止するワイパーの設計も、ボンネットフードからウインドスクリーンを通る空気の流れを乱さないための工夫だ。
-
14/262011年に発表された「フェラーリ・フォー」。往年の“シューティングブレーク”をモチーフにした3ドアのGTカーで、4シーターの4WD車ということで、この車名が与えられた。
-
15/261991年から2014年までフェラーリの会長を務めたルカ・ディ・モンテゼーモロ氏。イタリアのメディアにおいて、「ルーチェ」のデザインを「フェラーリの伝説を破壊する。このクルマから跳ね馬のエンブレムを取り除いてほしい」と痛烈に批判した。
-
16/262018年登場の「ジャガーIペース」。欧州プレミアムブランドのBEVとしては嚆矢(こうし)となった存在で、斬新なロングキャビンのデザインも注目を集めたが……マーケットの反応はイマイチで、見事に時代のあだ花となってしまった。
-
17/26ホンダが2024年1月に発表した、次世代BEVのコンセプトモデル「Honda 0サルーン」。低く薄いモノフォルムのボディーを持つ意欲的なモデルだったが、BEV需要の伸びの鈍化から、計画は中止となった。
-
18/26ランボルギーニが2023年に発表したBEVのコンセプトモデル「ランザドール」。2+2のシートを備えたGTカーだったが、高い最低地上高や、クーペとしては厚みのあるボディーなど、SUV的な特徴も兼ね備えていた。
-
19/26外装と合わせて公開された「フェラーリ・ルーチェ」のインテリアの全容。モダンなインターフェイスとクラシカルな装いが融合しており、また、あえて物理スイッチを多用するなど、操作性に関しても提案に富んだものとなっている。
-
20/26ほった「インテリアがクラシカルなんだったら、エクステリアももう少しネオレトロ寄りに仕上げればよかったのに。あの内装なら『12チリンドリ』のほうが似合うと思うなぁ。で、往年のFR系GTの再解釈だ! って言って売るの」
清水「いや、あまりに懐古調がハマりすぎて、フェラーリ的にはよくないかもしれないよ」 -
21/26渕野「まぁ一応、プレスリリースには、このエクステリアも『過去のフェラーリに着想を得たもの』と書かれていますけどね」
清水&ほった「……」 -
22/26「フェラーリ・ルーチェ」のドアは、ご覧のとおりの観音開き式。これは、同じ4枚ドアの「プロサングエ」も同じだ。
-
23/26ほった「ワタシもたまに観音開きのドアのクルマを取材する機会があるんですけど……『普通のドアと比べてスゴくいい!』って感じたこと、あんまりないんですよね」
-
24/26「ルーチェ」(写真左)と「プロサングエ」(同右)の、テールランプの位置の違い。例によって例のごとく、被写体との距離や視点の高さが異なる写真での比較なので、あくまで参考程度に。
-
25/26「ルーチェ」のフロント寄りからのプランビュー。こうして見ると、クルマというより本当に何かのガジェットのようだ。
-
26/26ほった「ちなみに、西川 淳さんのリポートによると、ワタシら外野が騒いでいるだけで、欲しいというお金持ちはちゃんといるみたいですよ」
清水「数をはこうってクルマじゃないんだし、フェラーリ的にはそれでも十分なんだろうね」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
カーデザイン曼荼羅の新着記事
-
第134回:アウディデザイン水掛け論 ―これが未来のアウディか? 「ヌヴォラーリ」と他のモデルに見る不整合― 2026.10.28 微妙に迷いが見えていたアウディのデザインに、新しい潮流が? これまでとは異なるモチーフが取り入れられた「ヌヴォラーリ」の造形は、次世代のフォーシルバーリングスを指し示すものなのか? カーデザインの識者と、アウディデザインの未来について考えた。
-
第133回:軽EVのデザインを考える(後編) ―「ラッコ」も「eスカイ」も夢がない!? 軽EVが“普通のデザイン”になった理由― 2026.10.21 「BYDラッコ」に「スズキeスカイ」と、新作が登場しては業界の話題をさらっている軽の電気自動車(EV)。しかし、そのデザインはどれも普通というか、エンジン車の延長線上にないか? 急速におとなしくなった軽EVの潮流を、カーデザインの識者と考えた。
-
第132回:軽EVのデザインを考える(前編) ―「スズキeスカイ」にみる“大衆車メーカー”スズキのスゴみ― 2026.10.14 希代の凡作か? 実はすべてが計算のうちか? スズキ初の軽乗用電気自動車「eスカイ」の造形を、カーデザインの識者と考察。つかみどころのないイメージの背景にある、“大衆車メーカー”スズキの慧眼(けいがん)に思いをはせた。
-
第131回:新型三菱パジェロ(後編) ―レトロブームには頼らない? 最新のデザイントレンドを追求した三菱の思惑― 2026.10.7 正式発表を間近に控え、ますますファンの間で話題が盛り上がっている新型「三菱パジェロ」。歴史的な旗艦の復活だというのに、三菱があえてレトロブームに乗らなかった理由とは? カーデザインの識者とともに、新型パジェロに見る最新のデザイントレンドを探る。
-
第130回:新型三菱パジェロ(前編) ―泥や雪より都会が似合う!? 高級&上質に進化した“関越キング”に思う― 2026.9.30 いよいよ登場した新型「三菱パジェロ」。復活を遂げたクロスカントリーSUVの雄だが、そのデザインは海や山やスキー場より、むしろ都会が似合うものに仕上がっていた!? 三菱が世に問う渾身の力作、その造形をカーデザインの識者とともに考察した。
新着記事
-
NEW
「BYDラッコ」がアジアにはばたく!? ニッポンの軽自動車規格が海外勢に奪われる日
2026.10.30デイリーコラム中国のBYDが、軽BEVの「ラッコ」を日本以外でも販売すると発表! 日本独自のスモールカー規格は、はたして海外でも受け入れられるのか? 本家・日本のメーカーが、海外展開に及び腰だった理由とは? BYDが食指を動かす、軽自動車の秘めた可能性を探る。 -
メルセデスのトップからのまさかの転身 BMW日本法人の上野金太郎社長にインタビュー
2026.10.29デイリーコラムメルセデス・ベンツ日本からビー・エム・ダブリューのトップへ。いわば巨人の四番から阪神の四番のような異例の転身を遂げた上野金太郎社長。両ブランドの文化や製品の違い、今後の販売戦略などについて話を聞いた。 -
ボルボEX90ウルトラ ツインモーター パフォーマンス(後編)
2026.10.29あの多田哲哉の自動車放談ボルボの新世代EV「EX90」に、トヨタでさまざまなクルマを開発してきた多田哲哉さんが試乗。ちょっと気になったところと、クルマとしての魅力を感じたポイントについて熱く語る。 -
写真で解説する「メルセデス・ベンツ・エレクトリックGLC」
2026.10.28画像・写真メルセデス・ベンツの新たなフル電動SUV「エレクトリックGLC」がデビュー。2026年10月28日に国内での注文受け付けがスタートした。一体どんなクルマなのか、その見どころを写真とともに解説する。 -
「ミッションS」だけではない? 2035年に向けたポルシェの新戦略を探る
2026.10.28デイリーコラムポルシェは2026年10月7日、新中期戦略「Sportwagenschmiede'35」を発表した。新型パワーユニット搭載の「ミッションS」をはじめとするニューモデルで、経営状態の立て直しを目指す。その注目すべき内容を詳しく解説する。 -
日産フェアレディZ NISMO(FR/9AT)【試乗記】
2026.10.28試乗記「日産フェアレディZ」のマイナーチェンジモデルが登場。改良の主眼はZが受け継いできたヘリテージのさらなる深化と性能の強化だという。もはやお値段1000万円(!)に迫らんとする「NISMO」の9段ATモデルを試す。