新型「ポルシェ911」が日本初公開
2011.12.01 輸入車■新型「ポルシェ911」が日本初公開
ポルシェジャパンは、2011年11月30日のプレスデイで幕開けした第42回東京モーターショーに4年ぶりにブースを出展。その主役はもちろん、フランクフルトショーでワールドプレミアとなった新型「ポルシェ911(タイプ991)」だった。
プレスカンファレンスでは、コミュニケーション・ディレクターのハンス・ゲルド・ボーデ氏の挨拶のあと、スクリーンに「タイプ901」から歴代911の姿が映し出され、続いて新型「911カレラS」がアンベールされると、副社長でリサーチ&デベロップメント担当のウルフガンプ・ハッツ氏が新型の紹介を始めた。
ハッツ氏によれば、日本は911にとって特別な国であり、新型が発表された今年はぜひとも東京モーターショーに戻ってきたかったという。それもそのはず、いままで日本で販売されたポルシェ5万3000台のうち、半分以上が911であり、うち2万台はクラシックとして扱われるモデルとのこと。ここまで911比率が高い国は他にはないらしい。日本らしいエピソードである。
さらにハッツ氏は、新型には3.4リッター350psの「カレラ」と3.8リッター400psの「カレラS」があり、ニュルブルクリンクのオールドコースで7分40秒のラップタイムを記録したこと、0〜100km/h加速は4.5秒でクリアすること、にもかかわらず燃料消費率は16%も減少していることなどを紹介した。
その後ポルシェジャパン代表取締役社長の黒坂登志明氏が壇上に登場。新型911は2011年11月1日から予約受付を開始し、現在までに200台を受注していることを明かした。未曽有の大震災が日本を襲っても、911人気は変わらないのである。
新型911カレラSの右側には、こちらもジャパンプレミアとなる「パナメーラGTS」が置かれていた。同車はサーキット走行も楽しめるという自然吸気エンジンの最高性能モデルで、4.8リッターV8は430psをマークし、0〜100km/h加速は4.5秒、最高速度は288km/hという超高性能の持ち主だ。
ブースには、ミドシップの「ケイマンR」と「ボクスター」、「パナメーラ」と「カイエンハイブリッドS」も置かれていた。さらに裏手には、ポルシェデザインのアクセサリー展示とともに、パーソナリゼーションプログラムの「エクスクルーシブ&テクイップメント」のコーナーも用意されていた。
興味深かったのは、ここに展示されていた「911ターボSカブリオレ」を含め、全車のボディーカラーがシルバーだったこと。必要以上に飾り立てたり盛り上げたりすることはなく、ストレートに新型911のデビューをアピールするという、ドイツらしいメッセージが伝わってきた。
(文と写真=森口将之)
-
NEW
ホンダ・プレリュード(前編)
2025.12.14思考するドライバー 山野哲也の“目”レーシングドライバー山野哲也が新型「ホンダ・プレリュード」に試乗。ホンダ党にとっては待ち望んだビッグネームの復活であり、長い休眠期間を経て最新のテクノロジーを満載したスポーツクーペへと進化している。山野のジャッジやいかに!? -
アストンマーティン・ヴァンテージ ロードスター(FR/8AT)【試乗記】
2025.12.13試乗記「アストンマーティン・ヴァンテージ ロードスター」はマイナーチェンジで4リッターV8エンジンのパワーとトルクが大幅に引き上げられた。これをリア2輪で操るある種の危うさこそが、人々を引き付けてやまないのだろう。初冬のワインディングロードでの印象を報告する。 -
BMW iX3 50 xDrive Mスポーツ(4WD)【海外試乗記】
2025.12.12試乗記「ノイエクラッセ」とはBMWの変革を示す旗印である。その第1弾である新型「iX3」からは、内外装の新しさとともに、乗り味やドライバビリティーさえも刷新しようとしていることが伝わってくる。スペインでドライブした第一報をお届けする。 -
高齢者だって運転を続けたい! ボルボが語る「ヘルシーなモービルライフ」のすゝめ
2025.12.12デイリーコラム日本でもスウェーデンでも大きな問題となって久しい、シニアドライバーによる交通事故。高齢者の移動の権利を守り、誰もが安心して過ごせる交通社会を実現するにはどうすればよいのか? 長年、ボルボで安全技術の開発に携わってきた第一人者が語る。 -
第940回:宮川秀之氏を悼む ―在イタリア日本人の誇るべき先達―
2025.12.11マッキナ あらモーダ!イタリアを拠点に実業家として活躍し、かのイタルデザインの設立にも貢献した宮川秀之氏が逝去。日本とイタリアの架け橋となり、美しいイタリアンデザインを日本に広めた故人の功績を、イタリア在住の大矢アキオが懐かしい思い出とともに振り返る。 -
走るほどにCO2を減らす? マツダが発表した「モバイルカーボンキャプチャー」の可能性を探る
2025.12.11デイリーコラムマツダがジャパンモビリティショー2025で発表した「モバイルカーボンキャプチャー」は、走るほどにCO2を減らすという車両搭載用のCO2回収装置だ。この装置の仕組みと、低炭素社会の実現に向けたマツダの取り組みに迫る。
