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7万km超「webCGプリウス」にケミカルな話

2007.04.10 エディターから一言 有吉 正大
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7万km超「webCGプリウス」にケミカルな話

『webCG』のよき足グルマ、ブルーマイカの「プリウスGツーリングセレクション」。オドメーターはこの春7万kmを超えた。
7万km超「webCGプリウス」にケミカルな話

プリウスが欲しい

『CG』『NAVI』誌ほかでリポートしている都合上、会社には実に多くの個性的なクルマがあるのだけど、このなかから「1台あげる」といわれたら、僕は迷いなく「プリウス」を選ぶだろう。

プリウス、実にいいクルマだ。

1997年暮れデビューの初代はセンセーショナルすぎて、現行2代目はフツーなんていわれるけど、やっぱり乗ればフツーじゃない。

モーター駆動で音もなく進んだり(歩行者は迫りくるクルマになかなか気がつかない)、モーターからエンジンへ瞬時に動力源が切り替わったり、モニター上で燃費がグラフ表示されたり、ステアリングが楕円だったり、ATシフターが超ショートストロークだったり、「プリウスらしい」キャラがほうぼうにある。

『webCG』編集部には、幸いにして2003年秋の2代目発売直後から社用車として導入され、日頃の足として、また遠出の際のよき伴侶として走行を重ねている。

納車から3年半を経て、オドメーターは7万km超。ここ半年の平均燃費(いわゆる満タン法)は16.7km/リッター。都内を中心に、激しい業務の道づれにされているのだから、これは優秀な数字といっていいだろう。

ハイブリッドカーのエンジンに“金属処理剤”ことマイクロロンを注入してみる。今回は「XA」という上級グレードが選ばれた。
7万km超「webCGプリウス」にケミカルな話

マイクロロンを入れてみる

そんな距離を積んできたwebCGプリウスに「ケミカル入れてみませんか?」というお誘いが舞い込んできた。

バケガクと書いてケミカル---目に見えないゆえにわかりづらい世界。賛否両論、侃侃諤諤の論議も起こるネタ。どんなあやしいケミカルが入るの?とおそるおそる聞いてみると、聞きなれた名前が耳に入ってきた。

「マイクロロン」、ああ、よく雑誌に載ってますよね、知ってます(ホッとした)。
しかし、恥ずかしながらケミカルには疎いほう。具体的にどのようなものなのか実はよくわかっていなかった。そこで、マイクロロンを売ってうん十年のベテラン営業マンにお話をうかがった。

---マイクロロンとは、いわゆるオイル添加剤なんですか?
「いや、われわれは“金属表面処理剤”と呼んでいるんですよ。クルマの場合ですと、エンジン内部の金属の表面にある細かな凹凸にテフロン樹脂が入り込み、薄い膜をつくり金属を保護。同時に摩擦を減らしてくれるんです」

---入れるとどのような効果があるんですか?
「まずは部品の磨耗を防ぎ、寿命を延ばす効果。新車に乗っている方はトラブルの予防として、また古いクルマのオーナーには治療的なかたちでお使いいただいています。さらに騒音低減や燃費向上などのメリットもあります」

---入れる頻度って、どれくらいですか?オイル交換ごと?
「マイクロロンは金属に作用しますから、オイル交換しても効果がなくなることはありません。数万kmは持つとされています」

---ずいぶん長持ちしますね!ユーザーにとっては良心的だけど、販売元としてはオイシクない?
「それだけ優れた商品ということです(笑)」

意外に多いミニバンユーザー

---ユーザーにはどんな方がいらっしゃるんですか?
「やはり、スポーツカーにお乗りの方が多いですよ。でも、意外にもミニバンオーナーも沢山いらっしゃるんです」

---ファミリー向けのクルマで?あまりクルマに興味がなさそうにも思える層ですが、なぜなんでしょう?
「昔はスポーツカーに乗ってマイクロロンを入れていたんだけど、結婚して子供ができてスポーツカーを諦めて……そういった流れで、ミニバンにもマイクロロンを入れているんだそうです」

---それだけ、リピーターが多いということでしょうか。
「アメリカで生まれて40年以上も経っていますが、いまでも満足度を調べても9割以上の方からいいお返事をいただいています」

実際に入れてみる

では、実際にwebCGプリウスに注入してみることにした。今回入れるマイクロロンは、上級の「XA」というグレード。ゴールドの文字が躍るパッケージには、「航空機エンジン用マイクロロンをさらに改良したもの」と書かれている。

箱から取り出されたのは、マイクロロンが入った缶と注入器、ノズル、作業用の手袋。つまり取説にしたがってやれば、自分でいちから作業できるというわけだ。

「注入前にエンジンオイルを交換しておくと効果的です」とはベテラン営業マン。

「缶をよく振ってから、注入器に移してください。注入量はオイル1リッターにつき80cc。エンジンをかけた状態で、オイルのレベルゲージの穴にノズルを差込み、ゆっくりと注入します」

見ていると拍子抜けするくらいにカンタンな作業だ。唯一の面倒といえば、入れた直後に30km程度走行しなければならないということだが、出かける前に入れればいいのだから、そのくらいならたいしたこともない。

入れた直後の実際の効果のほどは……いや、それはほとんど運転時の感覚に依存しているから、「回りがスゴイ滑らかになりました!」と声高にいうことは難しい。

だけど、クルマというものは極めて複雑な機械であり、またマスプロダクトとはいえ冷蔵庫や洗濯機と違い、ある種の“情”がわきやすいものでもある。

たった1缶、ちょっとした作業でケアができるというマイクロロン。長い間リピーターを掴んで離さないのは、そういったクルマ好きのオーナー心を刺激するにたる商品だから、なのだろう。

取説によると、マイクロロンが金属に定着するには、自動車の場合少なくとも800km走行しないといけないらしい。
オド7万kmを超えたwebCGプリウスの変化が楽しみだ。

(webCG 有吉)


マイクロロン公式サイト:
http://www.microlon.co.jp/

缶から注入器に移す。手袋も付いているから安心。
缶から注入器に移す。手袋も付いているから安心。 拡大
これがプリウスのオイルレベルゲージの穴。ここから入れる。
これがプリウスのオイルレベルゲージの穴。ここから入れる。 拡大
エンジンをアイドリングさせ、レベルゲージからゆっくりと注入。入れ終わったら30km程度走行して終了。とてもカンタンだけど、アイドリングストップ機能が付いているプリウス、エンジンが止まってしまってひと苦労(!?)。
エンジンをアイドリングさせ、レベルゲージからゆっくりと注入。入れ終わったら30km程度走行して終了。とてもカンタンだけど、アイドリングストップ機能が付いているプリウス、エンジンが止まってしまってひと苦労(!?)。 拡大
マイクロロンがエンジンに定着するには少なくとも800km走行が必要とか。これからの変化を見守りたい。
マイクロロンがエンジンに定着するには少なくとも800km走行が必要とか。これからの変化を見守りたい。 拡大
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