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【スペック】全長×全幅×全高=4410×1695×1440mm/ホイールベース=2600mm/車重=1190kg/駆動方式=FF/1.8リッター直4DOHC16バルブ(136ps/6000rpm、17.9kgm/4400rpm)/価格=212万7300円(テスト車=237万7200円/フロントスポイラー&サイドスカート&リアスカート=13万2300円/フロントグリル=3万3600円/リアルーフスポイラー=4万4100円/サイドモール=3万990円)

トヨタ・カローラアクシオ“Sport M”モデリスタ バージョン(FF/CVT)【試乗記】

カローラアクシオ大変身 2007.04.07 試乗記 生方 聡 トヨタ・カローラアクシオ“Sport M”1.8ラグゼール(FF/CVT)
……241万9200円

トヨタのチューニングパーツを担当するトヨタモデリスタが、「カローラアクシオ」をベースに手がけたコンプリートカーが「カローラアクシオ“Sports M”」。専用パーツ&サスペンションなどを備えたカスタマイズカーに試乗した。
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ベースの13万2300円高

「このクルマはいったい何だろう?」
『webCG』のスタッフから、「カローラアクシオのカスタマイズドカーの試乗会、よろしくお願いします!」と言われていたので、ベース車が何なのかわかったけれど、いきなり目の前に現れたら、あまりの変わりようにカローラアクシオと答えられる自信はない。

このクルマは、トヨタ車のカスタマイズを担当するトヨタモデリスタインターナショナルが、コンプリートカーとして販売しているカローラアクシオ“Sport M”に、さらにモデリスタパーツと呼ばれるアクセサリーを装着したモデルである。

“Sport M”は、カローラアクシオの最上級グレードである「ラグゼール」または「ラグゼール“αエディション”」(ともにFF)をベースに、TRD製の専用スポーツサスペンションとスタビライザーをおごった、ちょっとスポーティなモデル。専用のエンブレムが付いて、価格はベースより13万2300円のアップになる。

なお、この“Sport M”はカローラフィールダーにも用意され、こちらもベースの「1.8S」/「1.8S“エアロツアラー”」(ともにFF)に対して13万2300円高で提供される。
いずれもトヨタモデリスタの店舗に加えて、全国のトヨタカローラ店で購入できる(ただし、持込登録が必要)のが特徴である。

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パワーアップを希望

試乗車はカローラアクシオ“Sport M”ラグゼールに、メッシュのフロントグリルやフロントスポイラー、サイド/リヤスカート、リヤルーフスポイラー、サイドモールなど装着した、“モデリスタフル装備”ともいえる仕様だった。

さらにタイヤは、標準の195/65R15から205/45R17に一挙2インチアップ。20mmローダウンしたスプリングも手伝って、独特の雰囲気を放っていたというわけだ。

さっそくワインディングロードに持ち込んでみると、カローラアクシオが誇る快適でマイルドな印象は一変し、やや硬めの足まわりが生み出すシャープな身のこなしや、コーナリング中の安定感など、ベース車との違いがダイレクトに伝わってくる。特に下りでは、ボディの軽さも手伝って、軽快さが際だっていた。

一方、ワインディングロードを離れると、高速巡航でのフラット感は増したものの、一般道ではインチアップの影響もあって、路面の凹凸を拾いがち。乗り心地が多少スポイルされていた。
タイヤが標準のままならもうすこし乗り心地はいいのだろうが、そうなるとタイヤの剛性やグリップがスポーツサスペンションに見合うかどうかという問題も出てくるから、どんなシチュエーションを重視するかが、オーナーの悩みどころかもしれない。

それはさておき、コンプリートカーとして押し出すには、足まわりだけのチューニングだとやや物足りない感じがする。エンジンのパワーアップなど、ポテンシャルアップが図られた足まわりを活かすようなプログラムを用意すれば、このクルマの魅力はさらに高まると思う。

(文=生方聡/写真=峰昌宏)

生方 聡

生方 聡

モータージャーナリスト。1964年生まれ。大学卒業後、外資系IT企業に就職したが、クルマに携わる仕事に就く夢が諦めきれず、1992年から『CAR GRAPHIC』記者として、あたらしいキャリアをスタート。現在はフリーのライターとして試乗記やレースリポートなどを寄稿。愛車は「フォルクスワーゲンID.4」。

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