第15回:「キャデラックSRX」です(2)
2007.03.16 エディターから一言第15回:「キャデラックSRX」です(2)
企業努力
「キャデラックSRX」ですね。
キャデラックのセダン「STS」に、「クロスオーバー、クロスオーバー」と呪文をかけたら、
ボン!
という音ともに煙のなかから……
「いいかげんにしろ!」という読者の方からの声が聞こえてきたので、「キャデラックSRX」2007年モデルの説明をさせていただきます。
写真をご覧ください。
一部の不心得者が、「キノコ」と呼ぶフェンダーのサブミラー。運転席から見えにくい側のボディ下部を確認するための、日本独特の装備ですね。
ん? 運転席側の反対!?
と気づいたアナタは鋭い!
2007年型SRX、右ハンドルになりましたあ!! (左ハンドルもあります)。
1998年のセビル(FFキャディ。オーセンティックにカッコよかったセダン)、2002年のCTS(映画「マトリックス・リローデッド」に出てたセダン)に続く、キャデラック右ハンドルモデル第3弾。
ゼネラルモーターズ、企業努力してます。
えらいぞ、GM!
拍手ぅ!!
ドコにそんな余力があるんだあ!?
……。
子供のときから、「いつもあの子は一言多くて」と言われてきたエディターであります。
コンポーネンツ共有化の恩恵で、以前よりは右ハンドル化が容易になったそう。それでも(失礼ながら)販売台数が3桁に届くかどうか、というモデルですから……。
「英連邦向けは?」とスタッフの方に水を向けると、
「キャデラックは、イギリスではあまり力がなくて」とやや肩を落とされる。しかし力強く面を上げると、「SRXの右ハンドル車投入は、ほとんど日本市場のためといっていいんじゃないでしょうか」とキッパリ。
なるほど。
ありがたいことです。
(つづく)

青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。
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