第8回:「ロータス・ヨーロッパS」です
2007.03.10 エディターから一言第8回:「ロータス・ヨーロッパS」です
「ロータス・ヨーロッパS」です
今日も今日とて朝から仕事。
夜が明けたばかりの渋谷です。
“オール”のみなさんが家路に急ぐ、のか、次の遊び場に行く、のか、それはさておき。
あ、“オール”というのは、徹夜で遊ぶこと。哲也は『NAVI』の編集長。加藤哲也です。念のため。
はい、「ロータス・ヨーロッパS」ですね。
かっけー……(ふたたび無理して若者言葉を使ってみました。“カッコいい”の意味です。念のため)。
ロータス・ヨーロッパS。
アルミで作ったバスタブに、車輪を付けて、エンジンを載せたクルマ。
新生ロータスの代名詞(の2代目)2人乗りスポーツカー「エリーゼ」用のバスタブを、もうすこしユッタリ浸かりたいと思ったオーナーが、チェーンソーで真ん中からぶった切ってアルミを足して長くした……、
スイマセン。
ヨーロッパは、エリーゼのホイールベースより30mm長い2330mmのホイールベースをもつシャシーを開発して、オシリにより実用的なトランクを付けたモデルです。
いわば、ロータスが翻訳した“グランドツーリング”といえよう。
ふっふっふ……。
でも、2330mmという数字が「オペル・スピードスター」と同じ、なことはヒミツだ。
エンジンは、ブリッツマーク由来の「ECOTEC」ユニットに、ターボチャージャーと「LOTUS」の文字が入ったカバーを付けたもの(だけじゃなーい、ロータス!)。
最高出力200ps!!
お値段、664万6500円!!!
ヨーロッパ「S」の次にリリースされる(ただの)「ヨーロッパ」が、もうすこし廉価なことを期待したい。
「もしかして『S』が取れたら、ターボも取れちゃって、そのかわり排気量が2.2リッターになってたりして」なんて、無駄な心配はしないように(→自分)。
全長はエリーゼより115mm長くなって3900mmとなっとりますが、依然として2人乗りのままです。念のため。
あと、トランスミッションは6段MTだけだから、オートマ免許じゃ乗れませんです。
のぞいてみよう!
(注)写真をクリックすると大きくなります。
【写真・上】
「アラ!?」と思わせる、細いフロントタイヤ。
サイズは、フロントが「175/55R17」。
リアは「225/45R17」。
限界付近での挙動がシビアなミドシップだから、スピン!なんて危険な事態に陥る前に、前輪を滑らせてアンダーステアにしちまえ!! ということなんでしょうか。
よくわかりません。
タイヤの脇から、アルミニウムのストラクチャーが見えますね。
のぞいてみましょう。
【写真・中】
はい、ダブルウィッシュボーンです。
(ちょっぴりはみ出した)特殊な接着剤とリベットが見えますね。
緑色のバーは、スタビライザー。
ビルシュタイン製ダンパーダンパーとアイバッハ製スプリングの組み合わせだそうで。
ブレーキは、ローターを左右両側からギュウウウッと締め付けるツインピストン式。ロータスとAP-Racingの共同開発と発表されてます。
【写真・下】
こっちはリア。
ドライブシャフトに錆が浮いてますが、それはともかく、
やはりダブルウィッシュボーン。
ブレーキは、ブレンボのシングルピストン。
レーシィですなぁ。
でもロータスは、ヨーロッパをして「“サーキットカー”というより“ロードカー”」と主張してます。
どちらも2シーターだし、キャラクターをハッキリ分けないとマーケティング上イカンですから。
「ロータス・ヨーロッパS」。
外から見ても、下からのぞいても、かっけー。
(webCGアオキ)

青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。
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