オペル・アストラカブリオ(4AT)【試乗記】
こりゃお買い得!? 2002.02.27 試乗記 オペル・アストラカブリオ(4AT) ……339.0万円 2002年2月25日、千葉県は木更津にてオペルの4シーターオープン「アストラ カブリオ」の試乗会が開かれた。今回はいつもの短評とはちょっと毛色を変えて、頼りになる姉さん、自動車雑誌『NAVI』の竹井あきら編集部員と、webCG大澤俊博の対談形式でオペルのニューモデルをチェックします。デザインはベルトーネ
タケイ 2002年3月9日から販売されるオペル・アストラカブリオ。お買い得じゃない?
オオサワ そうですか? 僕は高いと思いますね。
タケイ 安いよ、私のプジョー306カブリオレは360.0万(1998年の購入時)だよ。シートヒーターもないし、幌の後ろはビニールだっていうのに!(アストラカブリオは、シートヒーターは標準装備、熱線入りリアウィンドウガラスを備える)
オオサワ 全長4270mm、全幅1700mmのチープなサイズで、339.0万円。個人的に納得がいかない。
タケイ コンパクトっていうんだよ。でもホイールベースは2615mmもあって中は広い。しかも2.2リッター直4DOHCエンジン搭載!!(306カブリオレは2リッター)
オオサワ ……すいません、安いです。ちなみにライバルのフォルクスワーゲン・ゴルフカブリオレは1万円高の340.0万円。それにアストラカブリオのデザインはベルトーネなんですよね。
タケイ そう。クーペと同じく、ドイツ車だけどイタリアンデザイン。つくられるのもトリノのベルトーネ社グルグリアスコ工場だしね。そういうのって、男の子的にうれしい?
オオサワ そりゃもううれしいッスよ。フロントマスクとリアビューはコンサバだけど、サイドの前から後ろに流れるラインは特筆ものですね。
タケイ トップを上げた時もなかなかキレイだよね。モサッとせず、クーペのスポーティな印象をキープしてる。Bピラーがないのは先代と同じだね。Aピラーの三角窓もなくしてフロントスクリーン、スッキリ! お、ソフトトップは黒だけじゃないんだ。
オオサワ シルバーとブルーのボディには、紺色のトップが用意されます。
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オペルのブランド戦略車
タケイ 内装はどうかね?
オオサワ タイトなシートと、シルバーリングの付いたホワイトメーターがスポーティな雰囲気を醸し出します。
タケイ 赤と黒が用意される革のシートとトリムは、シワの寄り加減がプチリッチな感じね。インパネのシルバーだかグレーだか分かんないペイントは、いかがなものかと思うけど。演出してますっていう、背伸び感がジャマな気がするんだナ。ビミョーなアルミ調になんかしないで、素直にカジュアルなほうが気分いいと思うけど。
オオサワ ステアリングホイールも黒と銀のコンビにして色を合わせてますね。僕はシートポジションが合わせにくかった。足で合わせると、手が伸び切っちゃう。
タケイ ふうん、私は気にならなかったけど、チルト&テレスコピックができるって知ってた? オオサワ え? マジすか? 先にいってくださいよ……。タケイ ……。でさ、走るとこれがまたお買い得じゃない? このボディ剛性はすごいよ。オープンモデルじゃないみたい。オープンにしてもCD値はなんと0.32だって。ウィンドディフレクターを起こせば、80km/hくらいまで風の巻き込みはそよ風程度だし、幌を閉めればCD値は0.30。断熱性能の高い3層構造のソフトトップはバルーニング現象を抑えて、120km/hの風速で9.5mmしか膨れないっていうだけあって、高速走行で風切り音もうるさくない。
オオサワ ですね〜。足まわりは、クーペとセダンの中間くらいのセッティングらしいですけど、適度に締まっていて……でも、僕にはちょっと硬すぎる気がします。
タケイ 205/50R16のタイヤは本国も同じらしいけど、ややバタつく感じがするかな。これだけ剛性を確保しながら、車重をクーペから100kg増の1400kgに抑えたっていうのはかなり頑張ったんだろうけど、乗り心地的にはもう少し重くしてしっとりさせてもいいかなって気もする。……けどこのクルマ、スポーティ狙ってるんだっけ?
オオサワ そうですよ! 資料によると「オペルブランドのスポーティイメージ強化」モデルですよ。
タケイ ならしょうがないのか……あ、でも資料によるとプレミアムも狙ってるらしい。
実用性もバッチリ
オオサワ エンジンは最高出力147ps/5800rpm、最大トルク20.7kgm/4000rpm。1900rpmでトルクの90%を発生。低回転域からトルク豊かで、使いやすかったです。
タケイ うん、色気のない音色でスポーティっていうよりカジュアルなエンジンだけど、よく回るし楽しめるよね。4ATもなかなかお利口さんだし。とにかくちゃんとしたクルマ。あ〜、ドイツ車ってすばらしい。イタリア製だけど。
オオサワ カブリオレとはいっても、しっかり実用性を確保してるところがグッドですね。フルオートの幌の開閉時間は約30秒だから、信号待ちでオープンにするのはちょっと危険かもしれないけど……、ソフトトップはリモコンキーで車外からでも開閉可能です。
タケイ トランクルームは330リッター! しかもトランクスルーで長尺モノもOKときてる。スキーが積めちゃうわけ。いいなあ。
オオサワ もうアストラカブリオに換えたらどうですか? ベルトーネの「b」のエンブレムがボディサイドに、ドアエントリーガードにもベルトーネのロゴ!
タケイ ……だけどこれはもう好き嫌いの問題でね、特にオープンなんてのは見てくれ命。どっちがいいとか安いとかじゃないわけサ。私はピニンファリーナが好きってわけ。
オオサワ そうですね。306カブリオレ、ローン残ってるし……、ね。
(写真=高橋信宏/2002年2月)

webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。
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