Kシリーズユニット最後の「ロータス・エリーゼ」
2005.07.25 自動車ニュースKシリーズユニット最後の「ロータス・エリーゼ」
LCIリミテッドは、「ロータス・エリーゼ」の記念車「111 アニバーサリーエディション」を、2005年7月20日に発表した。デリバリーは10〜11月の予定。
なんの記念か……といえば、エリーゼをはじめ「ケーターハム・スーパー7」などが搭載するKシリーズエンジンを積んだ、最後のモデル(になるであろう)ということ。Kシリーズユニットは、MGローバー社の手になる汎用エンジンで、エリーゼは初代から搭載。ほかにも、英国バックヤードビルダー系のモデルが数多く採用したエンジンである。
ところが、先般MGローバー本体が破綻し、Kシリーズユニットの供給が不可能になってしまった。
このたび、日本を含む数カ国がKユニットを確保したということで、今回の記念車「111 アニバーサリーエディション」が設定された、というワケ。Kシリーズ最後のVVC(バルブコントロール機構)付き160psユニットを搭載するほか、アジャスタブルサスペンションやスポーツエグゾーストシステム、専用シートなどを採用する、少数生産の記念車である。日本全国で18台の限定発売、価格は588万円だ。
ロータスは“シャシー命”の自動車メーカーで、エンジンに注力する会社ではない。とはいえ、英国製の汎用ユニットをベースとするエンジンを搭載してきた“伝統”が消え去るのは、ちょっと寂しい。
(webCGオオサワ)
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