第205回:「MINIクーパーSコンバーチブル」試乗 われながらゲンキン? やっぱクーパーSもいい!!
2005.04.14 小沢コージの勢いまかせ!第205回:「MINIクーパーSコンバーチブル」試乗 われながらゲンキン? やっぱクーパーSもいい!!
■“スパチャー”嫌いだったのに
あー、なんて人間は自分に都合よくできてるんでしょうか。俺はわれながら物事をそれなりに公平に見る自信はあったのに……あくまでも“それなり”ですけど。
なんて悩んじゃうのも、今回追加された「MINIクーパーS」コンバーチブルの6AT版のせい。ハッキリと言いましょう。実は俺、MINIクーパーSに存在意義を感じてませんでした。
だいたいスーパーチャージャーって嫌いだし、MINIがそこまで速い必要を感じない。もちろん、昔のWRCでのイメージを追っちゃうと「もっと速く」になっちゃうのかもしれないけど、俺としてはNAで十分。116psのクーパーで満足だったのよ。
でもね。やっぱ乗ると好きになっちゃうのよね。もはや俺の“MINI愛”が全体的に深まってます……うーん、ジャーナリストとしてどうなんだろ? こーゆーの。
■CVTと較べちゃう
さておきこのクーパーSコンバーチブルのオートマ版、なにがいいってそもそもATがイイ。某ライバルと同じアイシン製の6段ATが付いてるらしいけど、デキが普通にいいだけじゃなく、こちとらつい自分のMINIの CVTと比べてしまうのが問題なのだ。やっぱ気になるのよ、CVT特有の音とかギクシャクが。
買ったときは気にとめてなかったんだけど、毎日パタパタ、アクセルオンオフすると、特にオフ時の「ウィイィィイィン」って感じの不連続エンブレが気になる。あと、オフからオンに移るとき、気をつけないとバックラッシュっていうか、ドライブトレインの遊びのしわ寄せがドカンと来てかなりギクシャクする。トルコンATの場合、それはまずない。結構、お気楽です。
■クーパーSも……
それから完全に手のひらを返しちゃいますが、そもそもMINI にスーパーチャージャーって性格が合ってるのよね。初代も2代目もやっぱMINIって思った瞬間に「右」「左」って操作できるある種の“ワープ感覚”がウリ。その場合、エンジン音は悪いが、スーパーチャージャー特有の「踏んだ瞬間にピッとトルクが立ち上がる」特性は、悪くないどころかピッタリくる。それとギクシャクを大幅に減らすATがあいまって、余計自由自在にMINIを操れる気がします。ま、本質的な差じゃないんだけどさ。
それからね。クーパーSに備わるスポーツサスペンションプラスだけど、マイナーチェンジを経てかなりマイルドになってんだよね。16インチホイールと組み合わさってもそれほど不快感がない。ま、今回は峠でしか乗らなかったから街なかはわからんですけど、かなり調子がいいのだ。正直ね。「コッチでもいいかな〜」って思ったのも事実。
だけどウソじゃなくって、今のクーパー・コンバーチブルのCVTでも十分に満足してるんですよ。ホントよ、ホント! ただ、いまのが他のバージョンも冷静に分析して見れるっつうか、あの子もいいけど、この子もいいっていう……ま、贅沢なんですかねぇ。俺って。
(文と写真=小沢コージ/2005年4月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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