第198回:新型「シボレー・コルベット」初試乗 唯一、ステアリングフィールが……残念!
2005.03.14 小沢コージの勢いまかせ!第198回:新型「シボレー・コルベット」初試乗 唯一、ステアリングフィールが……残念!
■日本に最適のモデルチェンジ
6代目になった新型「シボレー・コルベット」に乗ってきました。正直、アメリカン・スポーツカーに大して思い入れのない俺としては、なんのこっちゃって感じですが、たしかに全面的に良くなってましたね。
特にいいのはスタイル。要するに全長が100mm、全幅が10mmも小さくなっていながら、味が薄くなってない! っていうか厳密に言うと、前のモデルまでの伸びやかさとか、いい意味でのバカっぽさは薄れてるんだけど、どっからみてもまごうことなき“コルベット・フォルム”を成してます。特にリアカウルのシェイプや丸型4灯テールレンズは相変わらずで、サイドのエアインテークあたりの造形は旧型よりアグレッシヴになってる感じ。つまり、小さく扱い易くなってなおかつ個性は十分残ってるんだから、狭い日本にゃ最適のモデルチェンジだと思いました。
■明るく楽しいアメリカン
乗って印象的だったのは、静かで乗り心地が良くなってたこと。コルベットのアイデンティティとも言うべきV8 OHVエンジンにしても、相変わらずの吹けの軽さと野太い音、低回転でも太いトルクで、ガツンとアクセルを踏めば、かるーく蹴っ飛ばされるような感じで前に出る。
コーナリング中に車両の電子制御を切ったまま、同じことをやるとすぐさまリアが出そうになり、こういうところに相変わらず明るく楽しいアメリカンな感じを憶えます。いつまでたっても、ジョン・ウェインにスティーブ・マックイーン! って感じだよね。
唯一、残念なのがステアリングフィールと室内の安っぽさ。室内の安っぽさは「ジーンズのようなもの」って割り切るとして、どこを切ってもほとんどフィーリングが変わらないステアリングはなんとかならないもんでしょうか。このヘンがドイツ製FR車との最大の違い。まあ値段を考えると、十分なパフォーマンスなんですけどね。
(文と写真=小沢コージ/2005年3月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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