「ホンダ・レジェンド」、カー・オブ・ザ・イヤーで他を圧倒した理由
2004.11.12 自動車ニュース「ホンダ・レジェンド」、カー・オブ・ザ・イヤーで他を圧倒した理由
2004-2005日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)は、2004年11月11日に山梨県小淵沢で行われた最終選考会の結果、「ホンダ・レジェンド」に決まった。
ノミネート車10台のなかで他を圧倒したホンダの旗艦。59人の選考委員が下したジャッジメントの理由とは……?
■1位はレジェンド、2位はゴルフに
自動車雑誌『CG』『NAVI』を含む33媒体が実行委員会を構成して主催する日本カー・オブ・ザ・イヤー。25周年を迎えた今年は59人の選考委員に選考を委嘱した。
選考対象となる49の国産車、輸入車のなかから10月29日、まず10ベストカーが選ばれた。六本木ヒルズ内のアカデミーヒルズで開かれた開票式で下記の10台が選択された。
トヨタ・クラウン/同マジェスタ
日産フーガ
マツダ・ベリーサ
ホンダ・レジェンド
スバルR2
フォルクスワーゲン・ゴルフ/同トゥーラン
アウディA6
BMW 1シリーズ
オペル・アストラ
ボルボS40/V50
偶然国産車と輸入車が5台ずつとなったが、これらのモデルを対象に11月10、11日の両日にわたって最終試乗会が行われ、レジェンドがイヤーカーに輝いた。
今年は選考規約の一部が改正された。一番大きなものは、3年前からグローバルCOTYとして、国産車/輸入車の分け隔てなく1台だけをCOTY対象車としていたのだが、輸入車メーカーにはやはり絶対的な企業力のハンディがあるために、もし国産車がイヤーカーに選ばれた場合は、輸入車のなかで最高得点を得たクルマにインポート・カー・オブ・ザ・イヤーの称号を与えるということである。
これに従い、全体で2位、輸入車中トップの得点を確保したVWゴルフシリーズが04-05インポート・カー・オブ・ザ・イヤーとなった。
また特別賞は、「Most Fun」がBMW 1シリーズ、「Most Advanced Technology」がレジェンド(ダブル受賞である)、そして「Best Value」はマツダ・ベリーサとなった。
各車の得点や各選考委員による具体的な配点表は以下のとおり。
■得票順位
1:ホンダ・レジェンド(425点)
2:VWゴルフ/ゴルフトゥーラン(247点)
3:日産フーガ(246点)
4:BMW 1シリーズ(163点)
5:トヨタ・クラウン/クラウンマジェスタ(149点)
6:オペル・アストラ(93点)
7:アウディA6(76点)
8:ボルボS40/V50(40点)
9:スバルR2(34点)
10:マツダ・ベリーサ(2点)
合計点1475点/選考委員59名/有効投票数59票
■特別賞
Most Advanced Technology:ホンダ・レジェンド
Most Fun:BMW 1シリーズ
Best Value:マツダ・ベリーサ
■選考委員による配点表
PDF形式(12KB)
(※PDFを読むためのAcrobat Readerはこちらでダウンロード)
■主な授賞理由
●カー・オブ・ザ・イヤー:ホンダ・レジェンド
「SH−AWD」に代表されるきわめて独創的なエンジニアリング、その高いレベルのテクノロジーをそのまま表現するような、意欲的かつ時代にふさわしいスタイリングを併せ持つことにより、日本の大型高級車の世界に、従来とはまったく異なる姿勢で挑戦し、それを、魅力ある商品として実現した。
●インポート・カー・オブ・ザ・イヤー:フォルクスワーゲン・ゴルフ/ゴルフトゥーラン
1974年以来連綿とつくり続けられることにより、いつの時代においても世界を代表し、あるいは手本となってきた伝統や歴史を大切にしつつも、現代のテクノロジー、市場のニーズに見事に対応し、5世代目になっても独自の魅力を守り通し、すべての要素を高いレベルで達成した小型車。
●Most Advanced Technology:ホンダ・レジェンド
独創的な「SH−AWD」(四輪駆動力自在制御システム)の採用により、卓越した操縦安定性と、高い安全性を両立。高級車としての新しい方向性を示した。
●Most Fun:BMW 1シリーズ
コンパクトなボディに、世界でも希有なFRレイアウトを採用。その資質を活かしたハンドリング特性により、気持のよいドライブフィールをはじめ、質の高い走行性能を実現した。
●Best Value:マツダ・ベリーサ
コンパクトカーに、「上質」という価値観を持ち込んだ初めてのクルマ。リーズナブルな価格設定に加え、ユーザーの立場に立った装備が充実。クラスを代表する高級感を実現。
(webCG 大川悠)
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