「旧車の購入に迷ってます」

2004.10.01 クルマ生活Q&A 松本 英雄 その他
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「旧車の購入に迷ってます」

こんにちは。1年ほど前から、近所の外車ディーラーに寂しく佇む、あるクルマが気になって仕方がありません。30数年前に『CAR GRAPHIC』誌の記事、いや写真を見てから、ズ〜ット気になる存在でした。買って買えないプライスではないのですが、かような旧車を今後購入、維持するということは、排ガス規制、ガソリンなどの点から、大丈夫なのでしょうか?このクルマには触媒はもちろん付いていません。アドバイスよろしくお願いいたします。(FSさん)

お答えします。買いたいクルマがあるときは買ったほうがいいでしょう。しかも手の届く範囲であればなおさらです。欲しいと思っても、値段的に買えないクルマのほうが多いですからね。

古くても新しくても、クルマはボディが命です。もし購入するのであれば、錆の具合を見ておいたほうがよいでしょう。以前「Q&A」で採りあげた、「古いクルマの見分け方(ボディ) 」を参考にしていただけたら幸いです。

30年以上前のクルマですと、指定のガソリンは有鉛タイプのモノが多いことと思います。しかしここに関してはそれほどナーバスになることもないでしょう。カーショップの添加剤を入れてもいいですし、もし余裕があるのならシリンダーヘッドをOH(オーバーホール)して無鉛ガソリン仕様に加工する方法もあります。

排出ガス規制に関して言えば、いまのところは問題ないと言えます。ただし車検時に、排出ガスの一酸化炭素(CO)が4.5%以下、炭化水素(HC)が1200ppm以下になるようなエンジンでなければいけません。この規定値にならないエンジンは、コンディションの悪いものと思ってよいでしょう。昔のエンジンでも調整すれば直るはずですので、購入するディーラーに相談してみるのも手かもしれません。

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松本 英雄

松本 英雄

自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。