第150回:オイシイとこ取り都会人よ聞け!北海道“てぶらでカーキャンプ”のススメ
2004.08.02 小沢コージの勢いまかせ!第150回:オイシイとこ取り都会人よ聞け!北海道“てぶらでカーキャンプ”のススメ
■撤収いらず!
先日、北海道へ取材に行ってきました。それも珍しく函館。大抵は各メーカーのテストコースがある旭川周辺ばっかなんだけどね。今回は普通の試乗会なんで函館。
それはさておき、帰りに別取材にかこつけて、クルマでキャンプしてきました。たまたまホームページで発見した「ニセコサヒナキャンプ場」(電話:0136-58-3465)ってとこに行ったんだけどね。これが驚き。“てぶらでキャンプ”ができるのだ。
こちとらキャンプは素人だし、テントなんか持ってないし、たとえ持ってたとしても北海道まで運ぶのはあまりに大変。なんで「道具貸してくれるとこ」ってコトで選んだんだけど、これが大当たり! まさに俺が理想とするキャンプ場だったのだ〜。
テントはキレイで本格的なヤツだし、コールマンの机、イス、ツーバーナーやランタン、寝袋、火鉢にタープテントまで貸してくれる。さらに、ここが最大のポイント! な、なんと、テント設営&撤収までしてくれるのだ。
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■キャンパーの憂鬱を払拭
俺ね、昔、何回かキャンプしたことあるけど、テント張るのって大変なんだよね。「そこがいいんだ!」ってご意見はまさにおっしゃる通りだけど、現実、たまーにしか使わないから、微妙に組み立て方忘れるし、あげくに説明書なくしちゃってたり、ペグとかの重要パーツが足りないこともよくある。
それからそれから、後で、とあるキャンプ名人と話してて思ったんだけど、“後片付け要らず”なコトが侮れない。旅の帰りってなにかと時間が足りなくなりがちだし、ハプニングもおきがち。たとえば雨降っただけでも、テント撤収が急激に面倒になる。
それから気ぃ重いのが、家に帰ってからの荷物運び。疲れて駐車場に降り立ち、「夕飯どうしよう……」って考えるだけでもアレなのに、テントやらタープやらコマゴマしたものを家に運ぶのはイヤ。料理もそうだけど、なにかと「楽しんだ後のお片づけ」ってのは億劫なものなのよ。
それらすべてが省ける、ってこりゃイイ! 素晴らしすぎると思いました。特に俺みたいなナマケ者には。
■オシャレで立派
ついでに、ここがまた重要なんだけど、設備が実にオシャレ&立派! どうやらオーナーさんの趣味らしくて、普通キャンプ場っていうと、せいぜい汚い受付小屋に、「ここは動物園か?」ってな、ボロいトタン屋根付きの巨大台所ぐらいしかないけど、そこは全面的にオシャレなログハウス調なのだ。
受付はオーナー自らが住んでる立派なログハウスで清潔なうえ、夜も安心。みんなで集まれる台所付きセンターハウスもある(ただし夜中は使えません)。特に重要なのがキレイなトイレ。これまたログハウス調のつくりで、おまけに水洗式なのだ。これに文句言う都会人女性がいたら、俺は神経を疑うくらい。外付け台所も俺のウチよりキレイって感じ。マジ、不満らしい不満はナシ!
肝心の値段は、大人の利用料が一人一泊600円、テント、タープのサイト料が一泊各700円と600円。そのほか、テントやらタープやらバーナーやらシュラフやら、ひと通り揃った2人用のキャンプセットが1日5000円! 2人でトータル7500円から、って感じ。一見安く感じないかもしれないけど、設備、内容を考えたらハッキリ言って超安!! 良心的価格です、特に都会人には。
ついでに言うと、冷たい湧き水は出てるわ、近くに天然温泉はわんさかあるわ、しばらく歩けば神仙沼って神秘的スポットもある。その気になれば、乗馬やパラグライダーも楽しめるみたい。
とにかく「また来よう!」と、カターク心に誓った次第。マジ、オススメだと思いますよ。
(文と写真=小沢コージ/2004年8月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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