第135回:「2004バーゼル&SIHH時計通信」(その4)一方コチラは“ケースデザイン”革命!!
2004.06.05 小沢コージの勢いまかせ!第135回:「2004バーゼル&SIHH時計通信」(その4)一方コチラは“ケースデザイン”革命!!
■腕にアルナージ
「モナコV4コンセプト」やポルシェの「インジケーター」ほど手間ヒマかかってなさそうだけど、これまた一つのアイデアだなぁ〜“クルマ時計革命”だなぁ…… と思わされたのが、ブライトリングの「ベントレー6・75」と、タグ・ホイヤーの「SLRクロノグラフ」。どっちも結構凄いのよ。
まずは「6・75」。ナビタイマーやクロノマットなど、パイロットウォッチで有名なブライトリングが、2003年から出してるベントレーとのコラボレーションモデル第2弾なんだけど、ななんと裏ブタには、そっくりそのまま「アルナージ」のホイールデザインが! たまげた、たまげましたよ〜。たしかにホイールも「丸」で時計も「丸」とはいえ、こんなことするとはねぇ。しかも意外と似合ってるから凄い。腕にハメたとき、若干ジャマになりそうだけどさ。
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■SLR生き写し
それにさらに追い討ちをかけたのが「SLRクロノ」だ。巻頭報告でもちょびっと紹介した「ベンツSLRマクラーレンを購入した人のみ2本買える!」って、超高飛車な限定クロノグラフなんだけど、ななんとケース横には SLRマクラーレンのエアアウトレット・デザインが生き写し!
マジで“生き写し”って感じなのよ。文字盤右側のプッシュボタンも「ステアリングスイッチを模したもの」って話で、コッチは正直イマイチなんだけど、アウトレットには驚いた。格子模様が驚くほどカッコよく、「こんなテもあったのか〜」って感じ。
だってさ、いわば“フライパンの握りを模したツルを持つメガネ”(?)とか“ハサミのカタチしたエンピツ”(!?)とかそういう感じでしょ。かなりムリヤリな例えだけど……。
とにかく基本的には異質のデザイン。まあ、古くは“飛行機をモチーフにしたクルマ”とか“ロケットみたいなカーデザイン”とかあったからね。同様に「クルマ」と「時計」ってのも似通ったテイストがあるんでしょう。
「この手法はまだまだイケるかも」そう思わされた2本です。
(文と写真=小沢コージ/2004年6月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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