第116回:コージのNYショー報告(その1)どうなんでしょう、新型レジェンド
2004.04.15 小沢コージの勢いまかせ!第116回:コージのNYショー報告(その1)どうなんでしょう、新型レジェンド
■ニューヨークショーが熱い!?
いやー、なんか最近海外ネタ続いております。『webCG』的にはネタ困らなくていいけど、他の媒体様には締め切り遅れまくってご迷惑おかけしております。すいません。
でもね、初めてのニューヨークショー、凄く面白かった。いつもより、ショーにいる業界人がすくなかったってのもキラクでよかったし、だいたいNYだしね。刺激的で面白いもの沢山あり。
さて肝心のショーだけど、知らなかったよ。デトロイトショーより人が入るんだってね。それは当然のことながら「便利」だし「人口多い」し「世界に冠たる観光都市」でもあるから。デトロイトなんて、正直田舎でほかになにもないし、極寒の1月開催だからね。行く方がおかしい(!?)くらい。
つまり、一般的な媒体効果は見直されつつあって、たとえば大トヨタ様は2003年のNYショーで「プリウス」を初公開したわけだし、02年は若者向けの新ブランド「サイオン」を発表した。
だから今年も日本メーカーは凄かったっス。トヨタはレクサスの新スタイルコンセプト「LF−C」、日産は次期型セドグロたる「インフィニティM45コンセプト」、そしてホンダはレジェンドたる「アキュラRLプロトタイプ」と、3大国産高級車揃い踏み! まずはわかりやすいホンダから行きますか。
■ナゼ出ない「ホンダV8」
どーなんでしょうか、このデザイン。いわば現行「インスパイア」のエッセンスをさらに強調したような感じで、基本の台形フォルムは変わらぬものの、サイズは全体的に増しており、ボンネットのVライン、グリルがより強調されて、エグい感じになってる。
率直に言ってね。カッコよくはなったけど、ガキっぽいデザインだとは思ったな。
「アメリカ人にはイイんじゃない」と敬愛するジャーナリストの山口京一さん(英語ペラペラ)はおっしゃってて、わかる気はするけど……果たして日本ではどうか。正直、あんまり配慮されてないんじゃないでしょうか。いまどきの高級セダン、アメリカ市場がもっとも大切だからね。
あとその「SH− 4WD」っていう、新4WDシステムは興味深いね。前後と後輪左右の駆動力を、別個にコントロールしちゃうんだから。なんちゅーか、俺に言わせると「贅沢な大人の遊び」。確かに運転はそれなりに楽しそうだけど、真価がどこまでわかってもらえるのか。かなり通向けでは?
「アメリカじゃアウディのクワトロは評価されてる」と山口さんは言ってたけど、どう出るか。個人的には昔のホンダの「FFミッドシップ」を久々に思い出しました。実にホンダらしい個性的テクノロジー。
それよっか一番肝心なのは「ホンダがやっぱりV8エンジンを出さない」ってことだよね。アメリカ人のV8好きは有名で、「クリープのないコーヒー」じゃないけど、「V8のない高級車(もしくはフルサイズトラック)なんて……」って感じらしい。とりあえずなくてはならないものなのだ。
これまた山口京一さん曰く「レジェンドだけのために新開発したんじゃ高すぎる。トラックにも使えるようにならないと」って言ってたけど、昔のホンダだったらつくったんじゃないかなぁ……後先考えず。それも10000rpmまわる! って強烈なV8DOHCを。高くつくだろうけど。
厳しく考えると採算取れない。でもF1と同じで「ホンダらしいV8!」ってのは、十分ステイタス&イメージリーダーになると思う。儲けがなくてもやるべき! と思ったのは俺だけでしょうか? それともよっぽど高いのかな。開発費、3ケタ億円って話もあるしね。
(文と写真=小沢コージ/2004年4月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
-
第454回:ヤマダ電機にIKEAも顔負けのクルマ屋? ノルかソルかの新商法「ガリバーWOW!TOWN」 2012.8.27 中古車買い取りのガリバーが新ビジネス「WOW!TOWN」を開始。これは“クルマ選びのテーマパーク”だ!
-
第453回:今後のメルセデスはますますデザインに走る!? 「CLSシューティングブレーク」発表会&新型「Aクラス」欧州試乗! 2012.7.27 小沢コージが、最新のメルセデス・ベンツである「CLSシューティングブレーク」と新型「Aクラス」をチェック! その見どころは?
-
第452回:これじゃメルセデスには追いつけないぜ! “無意識インプレッション”のススメ 2012.6.22 自動車開発のカギを握る、テストドライブ。それが限られた道路環境で行われている日本の現状に、小沢コージが物申す!?
-
第451回:日本も学べる(?)中国自動車事情 新婚さん、“すてきなカーライフに”いらっしゃ〜い!? 2012.6.11 自動車熱が高まる中国には「新婚夫婦を対象にした自動車メディア」があるのだとか……? 現地で話を聞いてきた、小沢コージのリポート。
-
NEW
スバル・ソルテラET-HS(前編)
2026.4.19ミスター・スバル 辰己英治の目利きスバル&STIでクルマを鍛えてきた辰己英治さんが、“古巣”スバルの手になる電気自動車「ソルテラ」に試乗。パワートレインの電動化以外にも、さまざまな試みが取り入れられた一台を、ミスター・スバルはどう評価するのか? -
第57回:スズキはなぜインドに賭ける? 変わらず牛が闊歩するインドの最新工場を小沢コージが直撃
2026.4.18小沢コージの勢いまかせ!! リターンズ小沢コージがインドへ。日本の自動車ファンにとってインドといえばスズキのイメージだが、実はスズキは現在、インドへの大型投資の真っ最中だ。なぜスズキはインドでこれほどまでに愛されるのか。最新工場を見学して考えた。 -
ボルボXC90ウルトラT8 AWDプラグインハイブリッド(4WD/8AT)【試乗記】
2026.4.18試乗記2016年に上陸した2代目となるボルボのフラッグシップSUV「XC90」の最新アップデートモデルに試乗。パワフルなプラグインハイブリッドシステムを採用する3列シートSUVの走りを、先にステアリングを握った「V60」や「XC60」との比較を交えながら報告する。 -
谷口信輝の新車試乗――ディフェンダー・オクタ編
2026.4.17webCG Moviesブーム真っ盛りのSUVのなかで、頂点に位置するモデルのひとつであろう「ディフェンダー・オクタ」。そのステアリングを握ったレーシングドライバー谷口信輝の評価は……? 動画でリポートします。 -
第866回:買った後にもクルマが進化! 「スバル・レヴォーグ」に用意された2つのアップグレードサービスを試す
2026.4.17エディターから一言スバルのアップグレードサービスで「レヴォーグ」の走りが変わる? 足まわりを強化する「ダイナミックモーションパッケージ」と、静粛性を高める「コンフォートクワイエットパッケージ」の効能を、試乗を通して確かめた。 -
ハーレーダビッドソン・パン アメリカ1250リミテッド(6MT)【レビュー】
2026.4.17試乗記アメリカの大地が鍛えたアドベンチャーモデル「ハーレーダビッドソン・パン アメリカ1250」に、充実装備の上級モデル「リミテッド」が登場! 試乗して感じられた、日欧のライバルに勝るとも劣らない魅力と、どうしても気になるポイントを報告する。