第85回:年明けにヒマネタをひとつ……『Car Graphic』編集部にナゾの“万里の長城”(!?)を発見!
2004.01.06 小沢コージの勢いまかせ!第85回:年明けにヒマネタをひとつ……『Car Graphic』編集部にナゾの“万里の長城”(!?)を発見!
■こんなの初めて!
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。ってなわけで、お年始ついでにヒマネタを1つ。
2003年末ね、ワケあって『Car Graphic』編集部に、資料を頂戴に行きました。編集部の方々、ご協力ありがとうございました。
そしたら、奥の方に妙にこんもりした“万里の長城”があったのだ。編集部のみんなは慣れっこで珍しくないみたいだけど、驚いたね、俺は。なんつーか“前方後円墳”のようっちゅうか、“ホームレスの家”風っちゅうか、妙なオーラを発しております。
近づくと、それは入社15〜16年目のベテラン編集者、T氏の机。イスの前、左右にほとんど“要塞”のように雑誌&書類がたまっているのだ。それはもう見事に……。聞けば「3年前に机の引っ越しがあって、その時にダンボールを開かないまま上に資料をためていったから、のべ5〜6年分はあるかな」と、さわやかにT氏は微笑む。
でね、同様に資料タメ癖のある俺としては、不覚にもこの山にある種の“美”を感じてしまったのだ。それは「見事! よく雪崩がおきないなぁ」と喝采したくなるくらいの“力学的な美”なのかもしれない。子供の頃、本やダンボールを広げてつくった“秘密基地”風の楽しさなのかもしれない。バキュン、バキューン!
とにもかくにも、モノを片付けるのが苦手な編集者は多いけど、ここまでヒドいのは初めてよ!
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■心のバイブル?
“要塞”を細かく分析してみるとそれなりに面白くて、右サイドにはよく使う資料や辞書類がある。左サイドには、過去に資料として使い、そのまま放置したような古い『CG』がごっそり重なっていて、それなりの法則を感じる。それから「本当に大切なものは重ねない」とか「よく使うものはいつも同じところに」など、“コタツのまわりのみかんの位置”みたいな鉄則もあるのだ。
なかでも興味深かったのは、一番下の“根雪”の部分に、『ヤングマガジン』(講談社)とか『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)などのマンガ誌が多いこと。ほとんどセピア色に変色してて、もはや「早く捨てればいいじゃん」としか言いようがないものなんだけど、上に書類がありすぎて引き出せない……。実はこれこそが、T氏の“心のバイブル”だったりして? そんなことないか。
しかし、なんで「整理できない人」ってのがいるのか。単純に「怠け者」「いい加減」「汚いのが気にならない」、好意的に解釈して「自動車関係の編集業務は資料が多すぎるから」って分析もあるけど。編集総務のMさんは、怒りつつも冷静におっしゃいました。
「ある意味、マジメなのかもね。いい加減だったら大事なのも大事じゃないのも、ひっくるめて捨てちゃうけど。どれも大事だって思ってるから、捨てられないんじゃない? だからって許してるわけじゃないんだけど……」確かにそうかもしれない。いい加減なんだけど妙にマジメ。俺もそうかもなぁ、と思った。こまった性格ですなぁ、お互いに。
(文=小沢コージ/2004年1月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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