第24回:バーゼル(&ジュネーブ)通信(その7)〜時計の聖地、ジュウ渓谷のヴァシュロン・コンスタンタンに潜入!

2003.04.30 小沢コージの勢いまかせ! 小沢 コージ
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第24回:バーゼル(&ジュネーブ)通信(その7)〜時計の聖地、ジュウ渓谷のヴァシュロン・コンスタンタンに潜入!

(第23回から続く)ってなわけで、「ルノー・トゥインゴ」で、時計の聖地、バレ・ド・ジュウ、つまりジュウ渓谷に到着。そして! 「ヴァシュロン・コンスタンタン」の工場に潜入いたしますっ!!

ジュウ渓谷とはジュネーブからクルマで1時間ほどの渓谷で、ジュラ山脈そばの谷間(なはず。ちょっと違ってる?)。要するにそこは人が住みにくい秘境で、昔から良質な(?)時計職人が出たところ。
ちなみにジュラ山脈ってのは、あのジュラ期の恐竜の化石が出たことで有名な山脈。過去の地層が隆起してできたという。

そこには「オーデマ・ピゲ」やら「ジャガー・ルクルト」といった有名な時計工場がいっぱいあるんだけど、なかでも一流として知られるヴァシュロンの工場にきたわけ。で、凄かったですぅ。
なんかね。イメージしてたのと微妙に違ってて、1階の「パーツ開発部」は大学の研究室、2階の「組み立て部」は歯科技工士の部屋みたい。というのも、とにかく1階ではNC旋盤やらダイヤモンドカッターやら意外なほど(?)近代的な設備が整っていて、上は上でかなりモダンで清潔感溢れていたからだ。

そしてなにに一番感動したかって、小さなパーツ一つ一つに丁寧に面取りしてることだよね。ヤスリみたいなものや、ヤスリ代わりのエンピツ風の硬い木で、丁寧に磨きあげる。ホント、気が遠くなる作業よ。ま、歯科技工士っぽいっちゃぽいんだけど。
で、見てると、あのン100万の値段も「ある意味、納得」って感じだよね。決して安くはないんだけどさ。高くもないっていうか……。
こういう風にフェラーリとかも造られていたらいいのに。もっとうれしくなるのになぁ……と率直に思いました。それくらいよかったですぅ。

(文=小沢コージ/2003年4月)