第20回:次期型プリウス発表!ついでに世界初の「お笑い中国試乗会!?」のネタも入手
2003.04.30 小沢コージの勢いまかせ!第20回:次期型プリウス発表!ついでに世界初の「お笑い中国試乗会!?」のネタも入手
■新ハイブリッドシステムはスゴイ!
2003 年4月16日に、全日空ホテルで行われた新型「トヨタ・プリウス」の発表会に行ってきました。っていってもクルマの発表ではなく「THS II」、つまりトヨタ・ハイブリッド・システムの2型の発表ね。「THS II」だけじゃなくて、一応、クルマもお披露目。ニュープリウスそのものは、ニューヨークショーでデビューしたから、東京でも実車を見せてもらえた、ってわけ。
見るだけで触れなかったし、細かくはいえないけどね、パッと見、シトロエンみたいだなぁって思ったな。別に5ドアハッチスタイルだから、というだけでなく、そのインテリアしかり、「理想主義」「合理主義」の塊に思えたのだ。従来の常識を取り払ったら、その楕円ハンドルといい、タテ長ヘッドランプといい、5ドアスタイルといい、自然とシトロエンに似てきたっていうかさ。ある意味、“現代のDS”ってことならばカッコいいんではないでしょうか。中身もスタイルも。
しっかし、新ハイブリッドシステムはスゴイね。エネルギーの総合効率(「採掘から車両に入るまでのエネルギー効率」×「車両でのエネルギー効率」)は32%だってさ。効率だけで較べると、いまの燃料電池車を凌ぐそうだ(現在リースされているトヨタ「FCHV」は29%)。
簡単にいうと、現行モデルより燃費、環境性能がよくなって、なおかつ加速性能が上がったということ。つくづくトヨタの開発力には頭が下がるわい。
あと日本より先にニューヨークショーで発表するなんて、いよいよ「ハイブリッド、世界に本格進出!」って感じ。いまから振り返ると、初代はあまりに実験的要素が強かったもんね。
■世界初!? 中国公道試乗会!
ところで発表会で偶然面白い情報をGETいたしましたっ! トヨタ系の広報イベントを一手に取りまとめるヤリ手業界人のS原さん。この方、その昔、自らレース活動に勤しんだりマジなクルマ好きなんだけど、ななんと! こないだ世界初の「中国公道試乗会」を実施。広州に中国人ジャーナリスト&マスコミを49媒体も招いて、ヴィッツベースの中国専用カー「VOIS」のプレス試乗会をやったそうだ。このハナシが面白いのなんのって。
まずね。一番驚いたのが中国には、一般に“地図という概念”がないこと。地図って国家機密だったんだってさ。だからまともな地図が市販されてないどころか、“概念”自体がない。
でね。そういうのを考慮して、「中国初のナビゲーションシステム!」を世界に先駆けて開発。これまた苦労して搭載したんだけど、そしたらさらに想像破り(?)で、どうも参加者のヒトは、「地図を見る」ということが理解できないみたい。道の映像を見ても「なにがなんだかわからない」ようで、「自分の目で見ればわかるわ!ってな感じでモニターをパチンって消しちゃうんだよ(笑)」だって。
試乗会自体も、当然これまでなかったから、困った困った。特に困ったのが道の先導。クルマを貸したら最後、帰ってこなかった……じゃ困るからね。
そこで使ったのが警察! 実は中国ではアメリカ同様、警察官を民間企業が雇うことができ、それもかなり安いとか。結局、パトカー&バイク先導でマラソンよろしく、ズラズラVOISが広州の街を走ることになったんだってさ。グハハ。笑っちゃうよね。
ってなわけで続きはまた今度。アデュー!
(文=小沢コージ/2003年4月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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