【2003年デトロイトショー】ロールスロイス&ベントレー
2003.01.10 自動車ニュース【2003年デトロイトショー】ロールスロイス&ベントレー
英国を代表する世界屈指の高級ブランド「ロールスロイス」と「ベントレー」は、今や前者はBMW、後者はVWの傘下となった。2003年の「デトロイトショー」(North American International Auto Show)では、ロールスロイスがビッグネーム「ファントム」を復活させ、ベントレーは「コンチネンタルGT」を出品した。webCGアオキの報告。
■心臓部はバイエルン製・・・ロールスロイス「ファントム」
ノーズのマスコットだけを露出していた、ビーエム製ロールスロイスが披露された。栄えある「ファントム」の名を得たニューロールスは、「デザインとエンジニアリングの要求に応えた」(プレス資料)3570mmという長いホイールベースに、全長5834mm、全幅1990mm、全高1632mmという堂々たるボディを載せる。サイドのドアは、なんと観音開きだ。
アルミスペースフレームの骨格に、やはりアルミのボディパネルを使って軽量化を図ったが、それでもウェイトは2.5トンに達する。重量級ボディを動かすのは、バイエルンのV12気筒。60度のバンク角をもつ6.75リッターV12は、460ps/5350prmの最高出力と、73.4kgm/3500rpmの最大トルクを発生。静止状態から100km/hに達するのに、わずか5.9秒しか要さない。もっとも、そのような加速を敢行するショファーは少なかろうが……。
ニューファントムは、ドイツから機関類が送られ、英国はグッドウッドに新設された工場で組み立てられる。プライスタグの数字は、30万ドルほどか。
■GTの伝統、クラフトマンシップ・・・ベントレー「コンチネンタルGT」
一方、ロールスロイスの施設類は譲られたものの、肝心のブランドをBMWにさらわれるという、英国流交渉術に煮え湯を飲まされたフォルクスワーゲングループは、デザインコンセプト「ベントレー・コンチネンタルGT」を提示して話題を絶やさない。「グランドツーリングの伝統とベントレーのクラフトマンシップ」を統合したと謳われる、豪奢な4シートクーペ。搭載される4.2リッターV8は、510psを発生、6段ATと組み合わされる。2003年中に販売される予定で、価格は17万ドルとウワサされる。
(webCGアオキ)
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