【2003年デトロイトショー】フォード、GM、クライスラー

2003.01.09 自動車ニュース webCG 編集部
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【2003年デトロイトショー】フォード、GM、クライスラー

2003年1月5日に始まった「デトロイトショー」。プレスデイ2日目は、本拠地アメリカメーカーのフォード、GM、クライスラーのプレスコンファレンスを、webCGエグゼクティブディレクター大川悠が報告する。

■フォードの“ドル箱”、GMのハイブリッド&燃料電池車

プレスデイ2日目。アメリカ車関係は、昼のフォード・トラックのお披露目から始まった。乗用車が販売で軒並み苦戦する中にあって、やはり中小型トラックは彼らの“ドル箱”である。
中でも一番重要なのが、フォードのベストセラー「F150」。一新したボディに、5.4リッター3バルブ、300psの新エンジンを搭載する。

午後はゼネラルモーターズ(GM)の、“真面目な方”の発表。つまり一連のハイブリッドモデルだ。彼らはこのプロジェクトに、かなり真剣に取り組んでいる。もうすぐ、かなりの数のハイブリッドカーが路上に出るだろう。そしてそれが一段落した後に待っているのが、現在開発が進んでいる燃料電池車。パリで発表された「ハイワイアー」が会場を走り、喝采を受けた。

■ダッジのコンセプトカー群

クライスラーは、エモーショナル一杯のコンセプトカー群を発表。人によっては“一人芝居”という説もあるが、10年近く前、同社がここで「ヴァイパー」や「クローラー」などの意欲作を出したからこそ、デザインにおける喚起力が再発見され、今日のデトロイトショーの隆盛につながったことを忘れてはならない。

ダッジ「アヴェンジャー」は、アメリカンスポーティSUVとヨーロッパのラリーカーパフォーマンスをコンバインした、というコンセプトカー。ちょっとアクが強いが、今のクライスラーのデザインテイストがうまく表現されている。

ダッジ「カフーナ」は、これまでの同社のデザイン資産を組み合わせたようなクルマだ。つまり、ジープ系のイメージと「PTクルーザー」の雰囲気、そしてウッディーパネルを使ったタウン&カントリー的いで立ちで、クロスオーバーというよりは新コンセプトのミニバンである。きちんとした6座をもち、それぞれをきれいにたたむことができるのだ。タイヤサイズは22インチまで達したが、2.4リッターターボで215psと出力は控えめだ。

最後に壇上に登場し、無数のジャーナリストから大きな拍手で迎えられたのが「トマホーク」。最初はでかいエンジンを抱えたモーターサイクルだと思ったら、前後ともにパラレルタイヤを履いていた。“モーターサイクルの形をした4輪”といったところか。いってみれば“エンジン移動機械”のようなもので、ヴァイパーの8.3リッターV10という巨大なユニットをタイヤが支えているだけ。500psで640km/hに達するというが、これを風の抵抗を受けながら乗るのは、まあスタント行為に近い。

人によっては眉をひそめたが、こういうクルマが出てくるのはデトロイトならではだ。

(webCG大川)

【2003年デトロイトショー】フォード、GM、クライスラーの画像

フォードのスモールトラック「F150」

フォードのスモールトラック「F150」

ダッジ「アヴェンジャー」

ダッジ「アヴェンジャー」

ダッジ「カフーナ」

ダッジ「カフーナ」

ダッジ「トマホーク」

ダッジ「トマホーク」

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