日産が新型「ティアナ」を発表
2014.01.20 自動車ニュース ![]() |
日産が新型「ティアナ」を発表
日産自動車は2014年1月20日、新型「ティアナ」を発表した。同年2月5日に発売する。
■3代目は「走り」も重視
新型ティアナは、日本やアメリカ、中国などを中心に世界120カ国以上、年間60万台以上を販売するグローバル戦略車として開発された。「快適」「心地よさ」「居心地」といった、従来型が一貫して持ち続けてきた価値は継承させ、そのうえで走行性能にもこだわった。余裕のある走りと快適性を高次元で両立させたところが、新型の見どころという。
外観は、従来モデルが持っていた「上質感」に、走りを想像させる「躍動感」を加えたデザインとした。フロントフェンダーから後方にシャープに流れる抑揚感のあるキャラクターラインと、存在感のあるフロントグリルや、鋭い眼光を感じさせる形状のヘッドランプを組み合わせることで、大胆でありながら洗練された外観を目指した。
ボディーサイズは全長4880×全幅1830×全高1470mmで、ホイールベースは2775mm。アンダーフロアの空力特性の改善により、Cd値は0.29を達成している。
室内空間は、先代型(2代目)のコンセプト「おもてなし」を継承しつつ、中折れ形状の背もたれパッドを持つ「スパイナルサポート機能付きシート」を採用してロングドライブ時の疲労感を軽減するなど、快適性を向上させている。
運転席は、十分なシートスライド量を確保したほか、ステアリングにテレスコピック機構を新たに採用したり、シフトレバーを使いやすい位置に配置(従来型より5cmドライバーに近づけた)したりするなど、さまざまな体形のドライバーが最適なドライビングポジションを取れるよう考慮した。助手席には、ふくらはぎを支える範囲を拡大させたオットマンを採用した。
それに対して後席は、前席の形状を工夫することによって、ニールームを旧型比で約10mm広げた。クラストップレベルの広さを実現したという。
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■2.5リッター直4+FFのみ
走行性能の向上も、新型の見どころのひとつとされる。これについては、まず新開発のリア・マルチリンクサスペンションを採用することにより、応答性と安定性をより高いレベルで両立させたという。コーナリング中に内輪にブレーキをかけて、車両が外側に膨らむのを抑える「アクティブトレースコントロール(コーナリングスタビリティーアシスト)機構」も採用された。
エンジンは2.5リッター直4(QR25DE)のみの設定で、駆動方式もFFだけとなる。先代型の主力エンジンだった2.5リッターV6(VQ25DE)はカタログから落とされた。
トランスミッションには引き続きエクストロニックCVTを採用するが、これは約80%の部品が改められた新開発のもの。摩擦抵抗を従来比で40%低減したほか、ギア比の範囲を拡大させることで、燃費と加速性能を向上させている。JC08モード燃費は、旧型比26%向上の14.4km/リッターとされる。
安全装備については、周囲の状況が把握できる「アラウンドビューモニター」に、移動物検知機能の「MOD」を加え、駐車場における発進時などでの安心感を高めた。また、後ろ側方に近づく車両を検知して注意をうながす「BSW」と、車線逸脱警報の「LDW」も備わる。
車両価格は以下のとおり。月間販売目標は520台。
・XV 304万5000円
・XL 275万3100円
・XE 242万9700円
(webCG)