第356回:大矢アキオ式、街角の「珍サイン」「迷サイン」コレクション
2014.07.18 マッキナ あらモーダ!誰でもわかる“サイン”が重要
ワールドカップブラジル大会終了に伴い、わが家は行きつけのディスカウントスーパーに急行した。便乗商品の格安残り物を手に入れるためだ。ハイエナのごとく物色すると、あったあった、ブラジル食品フェアの残り物が。
そのひとつ、冷凍スペアリブを調理しようとしたときのことだ。4カ国語で調理方法が書かれていて、そのひとつがイタリア語なのだが、肝心の「オーブンの予熱温度」「加熱時間」が書かれてない。スペイン語部分だけ妙に行数が多いので熟読すると、それらが記されているではないか。「予熱温度も加熱時間も、誰でもわかるピクトグラム(サイン)で表示しておいてくれれば、こんな苦労しないのに」とブツブツ言いながら、学生時代の英語学習のごとくボールペンで下線を引きながら読解した【写真1】。
街に出れば、観光シーズン真っ盛りの今、さまざまな国の言葉が飛び交っている。特に近年はボクになじみが薄い東欧系と思われる言葉を話す人が増えている。そうしたなか、どの国や地域の人にも瞬時に理解してもらえるサインは、ヨーロッパでより重要になってくるはずだ。
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大矢 アキオ
コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。20年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』、『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。
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