第358回:【Movie】もはや出会い系カーイベント!? 「スマート」の国際ファンミーティング ポルトガル編
2014.08.01 マッキナ あらモーダ!■枠を超えたクルマイベント
カースコープでお伝えしたように、2014年7月17日から19日の3日間、「スマート」の国際ファンミーティング「スマートタイムズ2014」が、ポルトガル・リスボン県のカスカイス(キャシュキャイス)で開催された。
今回のイベントは、7月16日にベルリンで報道発表されたばかりの新型スマートをサプライズ披露したり、パレードのスタート地点に、かつてのF1ポルトガルGPの舞台エストリルサーキットを選んだりと、例年以上に話題多きプログラムだった。
早いもので気がつけば、スマートタイムズ追っかけ歴6年のボクだが、動画のなかでファンのひとりが語るように、この催しにはクルマのイベントを超えたものがある。実際ボクには、スマートタイムズがなかったら、知り合わなかった国や地域の知人がたくさんいる。サーキットのスタートで妙にテンションが高い若いポーランド人も、3年前のスマートタイムズで知り合った。今回も取材が終わるかおわらないかのうちに、現地のスマーティストたちのメールが次々と舞い込むようになった。ボクはイタリア語をつてに、なんとかポルトガル語を類推・解読しているところだ。
来年2015年の開催地はブダペストだ。また、新たな出会いがあるに違いない。フィナーレのステージでオーガナイザーは、「ぜひハンガリー男性の伝統的ヒゲ(ハンガリアン・ムスタッシュ)を生やして参加するように!」と述べた。
生まれてこのかた、ヒゲを伸ばしたことのないボクとしてはいいチャンスかもしれない。だが、間に合わず昭和初期のおじさんのようなチョビヒゲに終わる危険も高そうだ。
(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>)
「スマートタイムズ2014」in ポルトガル(前編)
「スマートタイムズ2014」in ポルトガル(後編)
(撮影と編集=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>)

大矢 アキオ
Akio Lorenzo OYA 在イタリアジャーナリスト/コラムニスト。日本の音大でバイオリンを専攻、大学院で芸術学、イタリアの大学院で文化史を修める。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとしてシエナに在住。NHKのイタリア語およびフランス語テキストや、デザイン誌等で執筆活動を展開。NHK『ラジオ深夜便』では、24年間にわたってリポーターを務めている。『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり』(コスミック出版)など著書・訳書多数。近著は『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』(三樹書房)。イタリア自動車歴史協会会員。
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