トヨタ・カローラ、マイナーチェンジで性能向上
2015.03.30 自動車ニュース ![]() |
「トヨタ・カローラ」、マイナーチェンジで安全性能と燃費が向上
トヨタ自動車は2015年3月30日、マイナーチェンジを施したセダン「カローラアクシオ」とワゴン「カローラフィールダー」を発表した。同年4月1日に発売する。
![]() |
![]() |
![]() |
■先進の安全装備を搭載
2012年5月に登場した現行型のカローラアクシオとカローラフィールダーにマイナーチェンジが施された。
1966年に初代が誕生して以来、「地球人の幸福と福祉のためのカローラ」を念頭に作り続けられてきたトヨタの主力モデルは、今回、安全と安心に配慮してトヨタ初となる「Toyota Safety Sense C」が搭載された(グレードにより標準またはオプション)。
これはレーザーレーダーとカメラを組み合わせて高い認識性能と信頼性を確立したとされる安全運転支援装備群のことで、以下3つの機能で構成されている。
(1)衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)
衝突の危険がある場合、ドライバーへの警告と自動ブレーキの2段階で衝突回避を支援するシステム。自動ブレーキは10~80km/hで作動し、実際に発生している追突事故の80%以上に対応するという。
(2)レーンデパーチャーアラート
車線から逸脱しそうになったときにブザーとディスプレイ表示でドライバーに警告し、衝突事故の回避を支援するシステム。
(3)オートマチックハイビーム
対向車や先行車の存在が検知されるとハイビームをロービームに自動的に切り替える運転支援システム。
さらに、信号待ちなどの際に先行車が発進したことを知らせる機能が新たに設定されたほか、シフト操作時の急発進を抑制するドライブスタートコントロールや、急制動時にハザードランプが自動点滅する緊急ブレーキシグナルが全車に標準装備された。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
■中身も外見もリファイン
今回のマイナーチェンジのもうひとつの目玉が、環境性能の向上だ。中でも、アトキンソンサイクルや電動連続可変バルブタイミング機構「VVT-iE」などを採用した新開発の1.5リッター直4エンジン(2NR-FKE)を搭載するFFのCVT車は、カローラアクシオで23.4km/リッター、カローラフィールダーで23.0km/リッターの燃費(JC08モード)を達成。
ハイブリッドモデルも、ベースとなる1.5リッター直4エンジンこそ従来と同じ型式(1NZ-FXE)であるものの、ハイブリッドシステムの効率化により、燃費値を33.0km/リッターから33.8km/リッターへと向上させた。
なお、カローラアクシオ、カローラフィールダーともに、1.5リッターのFF/5MT車と4WD/CVT車については従来型エンジン(1NZ-FE)が搭載され、燃費値(16.0~18.0km/リッター)も変わらない。カローラアクシオの1.3リッターモデル、カローラフィールダーの1.8リッターモデルについても同様である。
内外装の化粧直しも大きなトピックだ。カローラアクシオは「モダン」を、カローラフィールダーは「スポーティー」をテーマに、それぞれデザインが変更された。
具体的なポイントは、下方のグリルを拡大したフロントバンパーや、中央のエンブレムから両サイドのヘッドランプへとつながるメッキ加飾、新形状のリアコンビランプなど。総じて、これまでよりも左右方向へのワイド感が強調されている。
インテリアについては、スムースシボを採用した本革巻きのステアリングホイールやシフトノブ、ピアノブラックのシフトハウジング、新デザインのエアコン吹き出し口などが主な変更点。さらに、MT車を除き、全車の運転席にフットレストが与えられた。
モデルごとの価格帯は、以下の通り。
カローラアクシオ
・1.3リッターモデル:146万4873円~148万5491円
・1.5リッターモデル:144万6218円~195万4800円
・ハイブリッドモデル:203万400円~220万7127円
カローラフィールダー
・1.5リッターモデル:161万1163円~224万509円
・1.8リッターモデル:221万4000円~232万4945円
・ハイブリッドモデル:219万5345円~247万4182円
(文=大谷達也<Little Wing>)
→最新型「トヨタ・カローラアクシオ/カローラフィールダー」のさらに詳しい写真はこちら
関連キーワード:
カローラ アクシオ,
カローラ フィールダー,
トヨタ, 自動車ニュース
-
「第22回 オール オッズ ナショナルズ & 第5回 クラウン クラシックス リユニオン at 豊洲」の会場から 2019.9.13 画像・写真 アメリカ西海岸風にカスタマイズされたクルマと、古い「クラウン」のオーナーミーティングが同時開催。展示車両の中から、リポーターの印象に残ったクルマを写真で紹介する。
-
-
ボルボS60 T6 Twin Engine AWDインスクリプション/トヨタ・クラウン2.5 G(後編)【試乗記】 2020.1.9 試乗記 国産セダンユーザーの取り込みを狙う「ボルボS60」と、日本を代表するセダン「トヨタ・クラウン」を比較試乗。後編ではパワートレインとシャシー性能に注目し、SUV全盛期にあえてセダンを選ぶ理由を考える。
-
トヨタ・プリウスA“ツーリングセレクション”(FF/CVT)【試乗記】 2019.3.25 試乗記 販売にかつての勢いがないとはいえ、「トヨタ・プリウス」が今もなおトヨタを象徴する車種であることに変わりはない。相撲の横綱に求められるのと同様に、プリウスにもプリウスらしい振る舞いが求められているのだ。最新モデルに試乗し、その出来栄えを確かめた。
-
ベントレー各モデルの車両本体価格が変更に 2021.4.1 自動車ニュース ベントレーモーターズジャパンは2021年4月1日、ベントレー各車の2022MYモデルについて、車両本体価格を変更すると発表した。「コンチネンタルGT V8」や「フライングスパー」などのモデルが値上げとなっている。
-
ホンダ・レジェンド ハイブリッドEX・Honda SENSING Elite(4WD/7AT)【試乗記】 2021.4.2 試乗記 ホンダが世界初となる「レベル3」の自動運転技術を実用化。そのシステム「トラフィックジャムパイロット」を搭載したセダン「レジェンド」の試乗を通し、現時点における世界最新の運転支援機能の実力や、既存のシステムとの違いをリポートする。