“伝説”が鈴鹿サーキットを駆けめぐる
「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」開催

2015.05.16 From Our Staff webCG 編集部
イベントの主役であるフィーチャリングマシンに選ばれた「フェラーリF187」(1987年)。鈴鹿で初めて開催されたF1日本GPで、ゲルハルト・ベルガーの手により優勝を果たした。中野信治がドライブする予定。
イベントの主役であるフィーチャリングマシンに選ばれた「フェラーリF187」(1987年)。鈴鹿で初めて開催されたF1日本GPで、ゲルハルト・ベルガーの手により優勝を果たした。中野信治がドライブする予定。 拡大

“伝説”が鈴鹿サーキットを駆けめぐる
「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」開催

伝説のレーシングマシンが鈴鹿サーキットを駆けめぐる「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」(開催日:2015年5月23日、24日)まで、いよいよあと1週間を残すところとなった。その見どころ、そしてこの新しいモータースポーツイベントに託した思いを、鈴鹿サーキットを運営する企業・モビリティランドの広報課課長、上野禎久さんに聞いた。(関連記事はこちら)

フィーチャリングマシンの二輪車部門は「ペプシ・スズキRGV-γ」(1989年)。ケビン・シュワンツのライディングによって、88年と89年の2年連続で日本GPを制した。今回のイベントでもシュワンツ自身がデモ走行する予定。
フィーチャリングマシンの二輪車部門は「ペプシ・スズキRGV-γ」(1989年)。ケビン・シュワンツのライディングによって、88年と89年の2年連続で日本GPを制した。今回のイベントでもシュワンツ自身がデモ走行する予定。 拡大
2012年に開催された「鈴鹿サーキット50周年アニバーサリーデー」(写真)がSUZUKA Sound of ENGINEの源流になっている。
2012年に開催された「鈴鹿サーキット50周年アニバーサリーデー」(写真)がSUZUKA Sound of ENGINEの源流になっている。 拡大
アイルトン・セナのF1デビューマシン「トールマンTG184」(1984年)も登場予定。
アイルトン・セナのF1デビューマシン「トールマンTG184」(1984年)も登場予定。 拡大
「マツダ787B #202 JSPC仕様車」(1991年)は寺田陽次郎がドライブする予定。
「マツダ787B #202 JSPC仕様車」(1991年)は寺田陽次郎がドライブする予定。 拡大
グループCカーでは「日産R91CP」の参加も決まった。1992年のデイトナ24時間レースで総合優勝を飾った。
グループCカーでは「日産R91CP」の参加も決まった。1992年のデイトナ24時間レースで総合優勝を飾った。 拡大
ホンダF1の中からは、第1期を戦った「RA301」(1968年)が登場する。
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モビリティランドの広報課課長、上野禎久さん。
モビリティランドの広報課課長、上野禎久さん。 拡大

■イベントの柱は「展示」「走行」「コンクール」

日本のモータースポーツシーンを彩ったレーシングマシンが一堂に会するSUZUKA Sound of ENGINE 2015。見どころ満載のこのイベントを構成する柱は3つ。「フィーチャリングマシン」と「アタックラップ&ハイスピード」、そして「コンクールデレガンス」である。

1つ目のフィーチャリングマシンとは、イベントの主役といえる車両のこと。四輪車と二輪車から1台ずつ選び、展示や走行のほか、そのマシンを操ったドライバーやライダーらが招聘(しょうへい)され、各種催しが行われる予定だ。第1回の今回は「フェラーリF187」と「ペプシ・スズキRGV-γ」という、鈴鹿サーキットの歴史にその名を刻んだ優勝車が選ばれた。

2つ目のアタックラップ&ハイスピードは、鈴鹿サーキットのフルコースを使って行われるタイムアタック競技。歴史的価値の高いヒストリックカーやレーシングマシンだけでなく、最新のマシンも交えて“本気のタイムアタック”が繰り広げられる。
そして3つ目のコンクールデレガンスでは、日本国内だけでなく海外からも貴重なマシンが参加し、モータリゼーションの歴史を再現する。

■グッドウッドやペブルビーチを目標に

「SUZUKA Sound of ENGINEの“ENGINE”とは、文字通りエンジンだけでなく、クルマやバイクに対する情熱をも表現しています」と、モビリティランドの上野さんは語った。

同社は2012年9月、鈴鹿サーキットの開場50周年を記念した「鈴鹿サーキット50周年アニバーサリーデー」を開催した。往年の名車やドライバーが集まったこのイベントは、熱心なモータースポーツファンだけでなく、より幅広いクルマファン、バイクファンからも支持され、大好評を得た。SUZUKA Sound of ENGINEの源流にはこのイベントがある。

上野さんたちには「50周年アニバーサリーデーは、おじいちゃん、おとうさん、そしてお子さんという3世代に一緒に楽しんでもらえた」という確かな手応えがあった。と同時に「ヨーロッパのモータースポーツ文化に少し近づけた」という確信もあったという。

では、次なる50年もモータースポーツの魅力を語り継いでいくためには、どうしたらいいか? 最新のマシンによる最高峰のレースの運営だけでなく、過去の名車がきちっと走れる場所を用意することも必要ではないのか? そして、その役割をわれわれが担うべきではないのか? そういう思いを抱きながら、2年をかけてSUZUKA Sound of ENGINEを準備してきたそうだ。

往年のレーシングマシンが走る姿が見られるイベントと聞いて、イギリスの「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」やアメリカの「モンテレー・ヒストリックカーレース&ペブルビーチ・コンクールデレガンス」を思い出す人は多いに違いない。
「われわれはそういった歴史と実績があるイベントと並び称されるようになることを目指しています」と上野さん。そんな目標とともに、SUZUKA Sound of ENGINEは始動する。

「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」開催概要
開催日時:2015年5月23日(土)、24日(日)
開催場所:鈴鹿サーキット 国際レーシングコース・パドック
主催:鈴鹿サーキット
入場料:前売り券/大人2000円、中高生1700円、子供800円、幼児600円(すべてパスポートなし、すべて2日間有効)
当日券/大人2500円、中高生2000円(ともに2日間有効)、子供800円、幼児600円

(webCG)

→鈴鹿サーキット「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」公式サイトへ

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