新型キャデラックCTS-V、日本導入へ

2015.07.21 自動車ニュース
「キャデラックCTS-V」
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649psの新型「キャデラックCTS-V」日本導入へ

ゼネラルモーターズ・ジャパンは2015年7月21日、ハイパフォーマンスセダン「キャデラックCTS-V」の新型について概要と国内価格を公表するとともに、同年8月23日までの期間限定で「カスタム・プレオーダーキャンペーン」を実施すると発表した。


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インテリアの様子。ハンドル位置は左のみとなる。
インテリアの様子。ハンドル位置は左のみとなる。
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上級モデルの「CTS-V Spec-B」には、カーボン製のリアウイングが装着される。
上級モデルの「CTS-V Spec-B」には、カーボン製のリアウイングが装着される。
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■高性能と高品質を両立

2015年のデトロイトショーで初公開され、日本への導入も明言されていた新型キャデラックCTS-V。CTS-Vは初代「CTS」の時代から高性能版としてラインナップされており、新型は3代目。最先端テクノロジーによるサーキット仕様のハイパフォーマンスとアメリカン・ラグジュアリーセダンの魅力を兼ね備えた、Eセグメントに属するスーパースポーツセダンである。

ボディーサイズは、全長×全幅×全高=5045×1870×1435mmで、ホイールベースは2910mm。
ストラットタワーブレースをはじめ各部に補強を入れたことにより、剛性はノーマルのCTS比で25%アップ。軽量なカーボンファイバー製エンジンフード、開口面積の大きいフロントマスク、4本のマフラーが突き出たリアエンド、太いタイヤを収めるべく拡大された前後フェンダーなどの専用パネルとリアスポイラーなどエアロパーツによって、空力性能と冷却性能が向上したという。さらに、前後バンパー下部にカーボン製のエアロパーツが備わる「カーボンファイバーエアロパッケージ」を選ぶこともできる。

シャシーはサスペンションの剛性およびスプリングレートを高め、ダンパーには第3世代のマグネティックライドコントロールを導入。キャデラックが先鞭(せんべん)をつけた、磁性流体によって減衰力を制御するマグネティックライドコントロールだが、第3世代では従来に比べダンピングレスポンスが40%速くなったという。ZF製の可変アシスト量制御電動パワーステアリングも、その精度を向上。ブレーキはサーキット走行でのパフォーマンスを求めて開発された、フロント6ピストン、リア4ピストンのキャリパーを持つブレンボ社製システムを採用。足元は先代CTS-Vより45%も剛性を高めた19インチの鍛造アルミホイールに「ミシュラン・パイロットスーパースポーツ」を履く。

またツアー、スポーツ、トラック(サーキット走行)、スノー/アイスと4つのモードを選択可能なドライバーモードセレクターを搭載。日常的なドライブや悪天候時の対応からサーキット走行まで、走行状況や好みに合わせて、ダイヤルひとつで走りをカスタマイズ可能。さらにトラック(サーキット)モードでは、サーキット走行用にトルクとブレーキ介入を5段階に制御するパフォーマンス・トラクション・マネジメントを備えている。

最高出力649psと最大トルク87.2kgmを発生する、スーパーチャージャー付きの6.2リッターV8エンジン。
最高出力649psと最大トルク87.2kgmを発生する、スーパーチャージャー付きの6.2リッターV8エンジン。
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「CTS-V Spec-B」のレカロ製16ウェイパフォーマンスシート。
「CTS-V Spec-B」のレカロ製16ウェイパフォーマンスシート。
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■エンジンはスーパーカー級

パワーユニットは「シボレー・コルベット」の最強グレードである「Z06」に搭載されているものと基本的に同じである。直接噴射とアクティブフューエルマネジメント(気筒休止システム)を導入し、従来よりコンパクトで高効率なスーパーチャージャーで過給される6.2リッターV8 OHV。高出力と過給による高いシリンダー内圧をサポートする、従来のアルミヘッドより強度が高いA356T6アルミ製シリンダーヘッドや、軽量なチタン製吸気バルブなども採用して、最高出力649ps/6400rpm、最大トルク87.2kgm/3600rpmを発生。ライバルの一台と目される「ダッジ・チャージャーSRTヘルキャット」の、同じく6.2リッターV8スーパーチャージド・ユニットの717ps、89.8kgmには及ばないものの、先代CTS-V用より90ps以上も強力な、キャデラック史上最強のアウトプットとなっている。

トランスミッションはギア間のステップを小さくすることで、エンジンを最適な回転数に維持し、効率よく出力を伝達できるという、パドルシフト付きの8段オートマチック。パフォーマンス重視のシフトスケジュールと洗練されたなめらかさを両立しており、ローンチコントロールも備わる。駆動方式はFRで、標準装備の電子制御リミテッド・スリップ・ディファレンシャルが最適なトラクションをサポートする。

最高速200mph(約320km/h)、0-60mph(約97km/h)加速が3.7秒(いずれも北米仕様)という、キャデラック史上最速で、ライバルと世界最速セダンの座を争うモデルである新型CTS-V。ベーシックな「CTS-V Spec-A」(1330万円)とカーボンファイバーエアロパッケージやレカロ製16ウェイパフォーマンスシートが備わる「CTS-V Spec-B」(1495万円)の2車種がカタログモデルとしてラインナップされる。ハンドル位置は、いずれも左のみとなる。

また、2015年8月23日までの期間限定で、「カスタム・プレオーダーキャンペーン」と呼ばれる先行受注キャンペーンも実施される。これにより、カタログモデルよりも多いオプションとカラーバリエーションが選択可能になるほか、カタログモデルで標準装備となるスウェーデッドマイクロファイバーのステアリングホイールとシフトノブ、カーナビが除かれた1290万円のスタート価格で購入可能となる。
新型CTS-Vのデリバリーの開始時期は、2016年の第1四半期が予定されている。

(文=沼田 亨)

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