スズキ・エアトライサー:あの興奮、ふたたび
2015.10.30 自動車ニュース![]() |
スズキ・エアトライサー:あの興奮、ふたたび
スズキのブースで「エアトライサー」と対面した瞬間、大げさではなく頭がクラクラした。強烈なデジャブ感に襲われたのだ。このクルマ、どこかで見たことがある――
■夢の広がるクルマ
アラフィーを迎え、記憶力が全盛期(いつだ?)の半分くらいになっているけれど、これははっきりと思い出せる。そう、4年前の東京モーターショーで見て心が震えた、フォルクスワーゲンの「ニューブリー」そのまんまではないか。
プレスルームに戻ると、隣の席に座った同業の沼田 亨さんが「ほらね」と、2011年の東京モーターショーに展示されたニューブリーの写真を見せてくれた。「スズキとフォルクスワーゲンが別れる時に、親権がスズキにわたったのではないか」と冗談を言い合う。
とはいえ、パクリだパクリだと騒ぎ立てるつもりはない。むしろ逆で、オリンピックのロゴと違ってクルマの場合は市販しないと“絵に描いた餅”だ。おいしそうな餅の絵だけ見せて、みんながヨダレを垂らしているのに見て見ぬフリをするのはけしからん! 家に帰るまでが遠足であるのと同じように、街を走るまでがコンセプトカーだ。
そういう目で見ると、エアトライサーがニューブリーの「白×赤」のカラーリングをひっくり返しているところもかわいく思えてくる。会場で見たラウンジ仕様(?)もよかったけれど、スズキにはぜひキャンパー仕様も用意してほしい。あと、スズキマリンのフィッシングボートやクルーザーとセット販売するとか、夢が広がる。
(文=サトータケシ/写真=峰 昌宏)
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