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第1回:ビギナーにもマニアな人にもオススメ!
輸入車チョイ乗りリポート~アンダー350万円編~

2016.02.24 JAIA輸入車試乗会2016
 

輸入車に興味を持ったばかりのビギナーはもちろん、「あえてブランドのエントリーモデルを選びたい」というマニアックなあなたにもオススメ。JAIA輸入車試乗会の会場より、まずは350万円以下の価格帯から、webCG編集部員が気になったクルマを紹介しよう。

スマート・フォーツー エディション1
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小さいことはいいことだ
スマート・フォーツー エディション1……199万円

実は私、先代「フォーツー」で京都から東京まで走ったことがあるんですよ。確か、日本導入に合わせて制作された、メルセデスの機関紙の特集をお手伝いしたときのこと。もう10年近くも前なんですね……。

で、今回の新型なのですが、そんなカビの生えた記憶を引っ張り出してわざわざ旧型と比べるまでもなく、ちゃんとしてます。しっかりしてます。最初はそのとぼけたお顔に「また現代版バブルカーみたいなクルマかな? そこが好きなんだけど」なんて思っていたのですが、全然違いました。

試乗は神奈川・大磯周辺の幹線道路が中心だったんですけど、まず感じたのは、走っていて怖くないこと。路面からの入力があってもハンドルはガタガタいわないし、車体も据わりがよくてフラフラしない。これだけのショートホイールベース、しかも鼻先の軽いRRのクルマなので最初はいろいろと覚悟していたのですが、びっくり。

また方々で言われているデュアルクラッチ式ATの変速マナーについても、個人的には気にならないレベル。変速のタイミング、変速時のショックともに、先代のシングルクラッチ式と比べれば雲泥の差だと思いますし、4段とか5段だったちょっと前のトルコンATの方が、よほど違和感があったと記憶しています。

そんなわけで、すっかり普通のいいクルマになってしまったフォーツーでしたが、試乗の終わり際に助手席のK氏が一言。
「スマホいじったりして下向いているときに段差を越えたりすると、やっぱりヒヤッとしますよ」
なるほど。鈍感な私は気づきませんでしたが、やはりピッチングなどにショートホイールベースの影響は出ているようです。

もっとも、それも3.3mという最小回転半径とのトレードオフと思えば、どうということはありません。軽も真っ青な小回り性能と、全長2755mmというほかのクルマではちょっとありえない小ささを駆使して、街をすいすい走る気持ちよさは別格。これからの時代、“300km/h”より“3.3m”の方がよっぽど人の行動範囲を広げてくれると思うのですが、いかが?

(文=webCG ほった/写真=峰 昌宏)

軽からいきなりメルセデス
スマート・フォーフォー パッション……209万円

カタログを開くと、目に飛び込んでくるのはメルセデスのエンブレムである「スリーポインテッドスター」。キャッチコピーは「メルセデス生まれの、シティ・コンパクト」だ。

ここまでメルセデスを前面に押し出すのは、スマート史上初めてじゃないか!? メルセデス・ベンツが、本気でAセグメント車を売る気になった。

PRにも力が入っている。アイドルグループ、嵐のメンバーである相葉雅紀を起用したテレビCMの効果で、女性の来店が急増しているのだそうだ。さらに驚くことに、軽自動車からの乗り換えも多いのだとか。軽からメルセデス(スマートだけど)、……時代は変わったと実感させられる。

「スマート・フォーフォー」のボディーサイズは、全長3550mm×全幅1665mm×全高1545mm。「フォルクスワーゲンup!」や「フィアット・パンダ」、「スズキ・イグニス」くらいの大きさである。最小回転半径は4.1m。先代の「フォーツー」よりも0.1m小さい! 都市部で使うには絶妙のスペックだ。

パワートレインは、ルノーと共同開発した1リッター直3エンジンと6段デュアルクラッチトランスミッションの組み合わせ。車重(1010kg)と最高出力(71ps)の関係は、軽のターボ車とほぼ同レベルにある。実際に走ると、高速域での伸びと安定感はスマートの方が優れ、低・中速域での力強さは軽ターボが勝る印象だ。変速の制御については……、今後洗練が進むのではないだろうか。

ボディーの剛性感は国産コンパクトカーとは段違い。乗り心地もいい。フロントの軽さも効いていて、ステアリングフィールは繊細だ。個性的なデザインとも相まって、所有する喜び、走らせる楽しさが十分に味わえる。

“メルセデス生まれ”のエントリーモデルとして、(スマート史上)最大のヒットとなるのは間違いない。

(文=webCG こんどー/写真=田村 弥)

スマート・フォーフォー パッション
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のんびりのびのび癒やし系
ルノー・カングー ゼン……241万5000円

さて「ルノー・カングー」です。本国おフランスでは商用バンとしても活躍している、ラテン版「トヨタ・ハイエース」みたいなクルマですね。

前職ではハイエースのムック本を編集し、前々職では取材のためにエビスサーキットまでカメラマンの「プロボックス」を運転したりしていた私にとって、商用車には「一般ユーザーにはなじみのない存在だけれど、乗ってみると実はイイ」という、そんなイメージがあります。海の向こうのカングーも、ご多聞にもれず、そんなステキなクルマでした。

何がステキって、まずは6段MTがステキ。シフト操作は軽いのに節度感があって、でもスポーツカーのそれみたいにゴリゴリはしていない。意識せずに使えるのに気持ちいい、実用MTのかがみみたいなMTです。ちなみに70km/h走行時のエンジン回転数は5速で2000rpmくらい。1.2リッター直噴ターボエンジンの力強さについては、ここで6速に入れると苦しくなるかな? といった感じです。

サスペンションは柔らかめ。柔らかいのですが、コーナリングで急に「ヘコッ」とか「くたん」とはいかず、じんわりロールしていくので怖さはありません。そんなサスペンションと、65偏平というたっぷり肉厚な「ミシュラン・エナジーセーバー」、ロック・トゥ・ロックが3.2~3.4くらいのステアリングが織り成す走りは、完全に癒やし系。そういえば、どこを見てもとがった部分のないスタイリングや、笑ったみたいに口角の持ち上がったロワグリルなど、カングーは見た目からして癒やし系でしたね。

軽自動車から高級車まで、クルマといえば怒り顔で、乗り味はガッチリしているのが正義、という風潮が世を支配する昨今だからこそ、よりその個性を魅力的に感じた次第です。

(文=webCG ほった/写真=峰 昌宏)

※ルノーは2016年2月18日にカングー ゼンの6MT仕様に一部改良を実施。価格も247万円に改定となりました。JAIAの試乗会は同年2月3日なので、ここで紹介されているクルマは現在販売されているものと仕様が違うことにご留意ください。

ルノー・カングー ゼン
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大きいことはいいことだ
MINIクーパー クラブマン……344万円

BMW傘下になってからというもの、個性的な派生モデルを加えながら、代替えを進めてきたMINI。 新型の「クラブマン」は、そんなファミリーの中でも異色の存在といえるだろう。
なにせ、デカい。全長は先代から30cm近く伸びて、4270mmに。全幅は10cm以上広がって1800mmの大台にのった。これでMINIと呼べるのか?

……という先入観を持たずに接してみると、MINIクラブマンは、だれもが満足できる極めて完成度の高いクルマと思える。

インポーターは、ボディーサイズがほぼ等しい「フォルクスワーゲン・ゴルフ」をライバルに挙げているが、MINIクラブマンのホイールベースはゴルフに比べて35mm長い。前席の背面が大きくくぼんでいることもあって、後席は、ひざの先にコブシが縦に3つ入るほどゆとりがある。観音開きのドアが楽しい荷室も、その使い勝手、容量(360~1280リッター)ともに文句なし。

往年のMINIのエッセンスを採り入れたネオ・クラシックな内外装は質感が高くて、ユニークなデザインのランプやエンブレム、インテリアのスイッチ類などは、積極的に触れてみたくなる。このあたりも、質実剛健で色気のない(失礼!)ゴルフとは好対照だ。

1.5リッター直3ターボエンジンは、上位モデルの2リッター直4ターボが無用と思えるほどパワフル。乗り心地はやや硬めだけれど、MINIの伝統とされる「ゴーカートのような運転感覚」も健在だ。聞けば、ユーザーの7割は「子どものいるファミリー層」だとか。なるほど、まだミニバンには落ち着きたくないパパには、最適の選択肢かもしれない。

大きいMIINIは、いいMINIだ。とはいえ、はやりのオプションをポンポン付けると、“400”どころか“500”の数字が見えてくる。そこだけ、コンパクトにおさめられれば……。

(文=webCG 関/写真=峰 昌宏)


 

MINIクーパー クラブマン
MINIクーパー クラブマン 拡大
 
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