アストンが高性能モデルのヴァンテージGT8発表

2016.04.16 自動車ニュース webCG 編集部
「アストンマーティン・ヴァンテージGT8」(写真右)
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アストンマーティンが高性能モデルの「ヴァンテージGT8」を発表

英アストンマーティンは2016年4月15日、「V8ヴァンテージ」をベースとした高性能モデル「ヴァンテージGT8」を販売すると発表した。

■軽量化と空力性能の向上を追求

ヴァンテージGT8は、V8ヴァンテージの競技用モデル「V8ヴァンテージGTE」で得た技術を投入して開発された高性能モデルであり、主に軽量化とエアロダイナミクスの向上を通して動力性能の改善が図られている。

特に軽量化に関しては、ルーフやドアパネル、スポーツシートなどをカーボンファイバー製、リアウィンドウとリアサイドウィンドウをポリカーボネート製とするほか、センター出しのチタンエキゾーストシステムとリチウムイオンバッテリーを採用。数値的には100kgの重量軽減を目標としており、これが実現されれば同車は「ヴァンテージ史上最軽量モデル」となるという。

ベース車とは大きく異なる、ワイド化されたボディー形状も特徴のひとつで、カーボンファイバーのフロントスプリッターやフロント/リアバンパー、フェンダー、サイドシル、リアディフューザーを採用。フロントのホイールアーチには、レーシングカーをほうふつとさせるカットアウェイ処理が施されている。また、さらに高い空力性能を求めるユーザーのために、大型のリアウイングとフロントスプリッターコーナーエレメントからなるエアロパックがオプションで用意されている。

■生産台数は150台のみ、価格は16万5000ポンドから

パワーユニットやドライブトレインについても手が加えられており、4.7リッターV8エンジンは「ヴァンテージS」や「N430」を上回る446ps(予測値)の最高出力を発生。トランスミッションには6段MTとロボタイズドMTの「スポーツシフトII」が用意されている。

足元の仕様はミシュランのハイパフォーマンスタイヤ「パイロットスポーツ カップ2」と新デザインの5スポーツアロイホイールの組み合わせで、オプションで7本スポークのセンターロック式マグネシウムホイールも用意。シャシーについてもサーキット走行を想定したチューニングが施されているという。

一方でロードカーとしての快適性にも配慮されており、エアコンや「AMi III」と呼ばれるインフォテインメントシステムが標準装備される。

生産台数は150台の限定で、価格は16万5000ポンド(約2558万円、1ポンド=155円で換算)から。納車開始は2016年の第4四半期が予定されている。

(webCG)
 

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