メルセデスの新クロスオーバー、GLEクーペ登場
2016.04.27 自動車ニュース![]() |
クーペライクなSUV「メルセデス・ベンツGLEクーペ」がデビュー
メルセデス・ベンツ日本は2016年4月27日、SUVとクーペのクロスオーバーモデル「GLEクーペ」を発表。同日、注文受け付けを開始した。発売時期は、同年8月ごろになる見込み。
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■見た目の存在感と快適性を両立
セグメントを問わず、いまやメーカー各社にとってドル箱商品となっているSUV。メルセデスもこれまで豊富なラインナップをそろえてきたが、例えば直接のライバルとなるBMWの「Xシリーズ」やアウディの「Qシリーズ」と比べると、車名ひとつとっても統一感に欠けるきらいがあった。
そこをライバルに比べた際の弱点と考えたメルセデスは、2015年からラインナップの再編を実施。車名を従来のGL/ML/GLK/GLAから、SUVを示す「GL」にメルセデスのクラスを示す「S」「E」「C」「A」を添えたGLS/GLE/GLC/GLAに改称。車格を明確にするとともに、マイナーチェンジを機にスタイリングイメージも統一して、巻き返しを図っている。
そんなメルセデスSUVの最新作が「GLEクーペ」。2015年1月のデトロイトショーで初公開され、同年7月には『webCG』上でも海外試乗会における試乗インプレッションをお伝えしているが(関連記事)、ひとことで言えば「GLEをベースにしたSUVとクーペのクロスオーバー」である。BMWの「X5」に対する「X6」のような存在と考えていいだろう。
クーペとしてのスタイリッシュなフォルムと走行性能に、SUVらしい存在感と利便性を加えたというGLEクーペのボディーは、全長4900×全幅2003×全高1731mmという堂々たるサイズ(数値は欧州仕様車)。それだけにクーペでありながら、後席は大人が十分快適に過ごせるだけの空間を確保しており、最大1720リッターという広いラゲッジスペースを備えている。
■ディーゼルとガソリンをラインナップ
エンジンは3種類で、いずれも既存のモデルに使われているもの。「GLE350d 4MATICクーペ」には最高出力258ps、最大トルク63.2kgmを発生する3リッターV6直噴ディーゼルターボ、「メルセデスAMG GLE43 4MATICクーペ」には367ps、53.0kgmを発生する3リッターV6ツインターボ、そして「メルセデスAMG GLE63 S 4MATICクーペ」には585ps、77.5kgmを発生する5.5リッターV8直噴ツインターボが搭載される。
トランスミッションは、GLE 350d 4MATIC クーペとメルセデスAMG GLE 43 4MATIC クーペが9段AT、メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC クーペは7段ATで、駆動方式はいずれも4WD。メルセデスAMG GLE 43 4MATIC クーペとメルセデスAMG GLE63 S 4MATICクーペには、エアサスペンションが標準装備される。
定評ある安全運転支援システムは、全車種に「レーダーセーフティパッケージ」を標準装備。さらに安全性に加え利便性も向上させる、車両周囲の状況をモニターする360度カメラシステムや、縦列駐車と車庫入れをアシストするアクティブパーキングアシストも全車標準装備となる。
センターコンソールの専用コントローラーを操作するだけで、5つのモードからドライバーが望むキャラクターに瞬時にセッティング可能な「ダイナミックセレクト」も標準装備。選択したモードに応じて、スロットルレスポンスとシフトスケジュールが変化し、快適性や燃費を優先する走りからスポーティーなドライビングまで、自在に楽しむことができる。インフォテインメントシステムも、これまでのCOMANDコントローラーに加えタッチパッドも採用した最新世代へと進化している。
GLEクーペのラインナップと価格は、以下の通り。
・メルセデス・ベンツGLE350d 4MATICクーペ:890万円
・メルセデス・ベンツGLE350d 4MATICクーペ スポーツ:980万円
・メルセデスAMG GLE43 4MATICクーペ:1200万円
・メルセデスAMG GLE63 S 4MATICクーペ:1780万円
(文=沼田 亨)