アウディA4 2.0 TFSIクワトロ スポーツ(後編)
2016.05.05 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTやD1グランプリなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー・谷口信輝が、歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす! 今回も引き続き、「アウディA4 2.0 TFSIクワトロ スポーツ」に試乗する。フルタイム4WDを採用するA4のハンドリングは、谷口の目にどう映ったのだろうか。乗ると誰でも運転がうまくなる!?
前編ではエンジンを中心とするドライブトレインやデザインに関する印象を語ってもらったが、後編ではいよいよA4の核心であるハンドリングについて説明してもらおう。
「カーブに入る手前で、普通のクルマだったらブレーキをかけたくなりますよね。まずはいったん減速して、荷重をフロントに移してからハンドルを切る。そうやって安心感を得たいと思うのが普通のクルマですが、どうもアウディは、ブレーキを踏まなくてもそのまま曲がれちゃいそうな気がする」
それも、そんな“気”がするだけでなく、本当にブレーキの出番は少なかったようだ。「あのコーナーも、こっちのコーナーでもブレーキは使わなかった」
谷口はいま走ってきたワインディングロードを指さしながら、私たちにそう教えてくれたのである。
「(初代)『R8』に初めて乗ったときも同じ衝撃があったけれど、アウディは『ブレーキを踏まなくても曲がれる感』がすごく強いんですよね。ただの錯覚かもしれないけれど(笑)。でも本当に、ハンドリングがめちゃくちゃよくて、誰が乗ってもそのポテンシャルを引き出せちゃう。だから、普段は助手席から見て『この人、運転ヘタなんだよな』と感じていたドライバーでも、アウディに乗ると『あれ、この人、運転うまくなったんじゃない?』って思わせることができる。アウディには、そんな力があるんです」
それはいったい、どうしてなのか?
「たぶんね、クルマがドライバーを補助してくれるっていうか、運転の仕方を教えてくれるんですよ。コーナリング中にハンドルを切ったり戻したりするんじゃなくて、すーって切っていけばいいとか、そういうふうにね」
それはハンドリングだけでなく、ブレーキングにもあてはまることだという。「普通のクルマだったら、ブレーキングしたときに前だけが沈み込むでしょ。でも、アウディはボディーをフラットに保ったまま、4輪がぐっと沈む。きっと、これだけでも『運転、うまくなった?』っていわれますよ(笑)」
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