メルセデスAMG A45 4MATIC(前編)
2016.07.07 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTやD1グランプリなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー・谷口信輝が、歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす! 今回の試乗車は「メルセデスAMG A45 4MATIC」。2リッターの排気量から381psを絞り出すダイナマイト・コンパクトスポーツに、目下ぞっこんな谷口。その理由とは……。メチャクチャ気持ちいい!
いったい、この雨はいつまで降り続くのだろうか? メルセデスのなかでも飛び切りキレのいい走りで人気のAMG A45を谷口信輝に試乗してもらうというのに、箱根の山々には時折強く雨粒が舞い降りている。おかげで路面はびしょぬれで、場所によっては濃いガスも出ている。コンディションは、今日も理想とはほど遠いものだ。
ところが、AMG A45から降り立った谷口の表情はめっぽう明るかった。「メチャクチャ気持ちいい。2リッターで381psって、自動車メーカーが作っているエンジンとしては最もパワフルなんですよね? で、そのありあまるパワーをこの4WDシステムがガッチリ受け止めてバツグンの加速感に結びつけている。だから不安定な挙動はまったく見せないし、4WDなのによく曲がるのも不思議なところ。ステアリングに伝わってくる接地感も、ものすごくいいでしょ? これもAMG A45が気持ちいい理由のひとつなんですよ」
すっかり谷口に説明してもらう格好となったが、AMG A45は「メルセデス・ベンツAクラス」のコンパクトなボディーに、量産4気筒ターボエンジンとしては世界最強とメルセデスがうたう最高出力381psの2リッターターボエンジンを押し込み、そのパワーを4輪で路面に伝えるダイナマイト・コンパクトスポーツ。ちなみにAMGが4気筒エンジンを手がけるのはこのA45が初めてのことだが、ひとりのメカニックが責任を持ってアッセンブリーを受け持つAMGの“One man - one engine”思想はこのモデルにもしっかりと受け継がれている。つまり、ナリは小さくても中身は本物のAMGなのである。
そのことは、例えばAMGスピードシフトと呼ばれる7段DCTを搭載したことにも表れているほか、メルセデスAMGがA45のために開発した可変トルク配分式の4WDシステム(前:後=100:0~50:50の範囲で前後トルクを配分)にも息づいている。AMGライドコントロールスポーツサスペンションと呼ばれる専用チューンのサスペンションはアジリティーの高いハンドリングを実現するいっぽうで、2015年に実施されたマイナーチェンジでは電子制御式ダンパーが与えられてしなやかな乗り心地も手に入れた。谷口が絶賛したくなるのも無理からぬ話だ。
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