ポルシェ718ボクスター(前編)

2016.10.06 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回の試乗車は「ポルシェ718ボクスター」である。自然吸気のフラット6からフラット4ターボにエンジンを改めたミドシップポルシェを谷口はどう評価するのだろうか?

2リッターにしてはよく走る!

「718」は、ポルシェにとって栄光のモデル名だ。「550スパイダー」の後継車種として1950年代終盤にデビューした718は4気筒水平対向エンジンを搭載する最上位モデルで、この名を冠したモデルが1958年ルマン24時間、1959~1960年のタルガフローリオ、1960年セブリング12時間といった国際的イベントでいくつもの勝利を獲得。この結果、シュトゥットガルトのスポーツカーメーカーにとって718は「記念すべき数字」となったのである。

この重要なモデル名を現代によみがえらせたのが718ボクスターであり「718ケイマン」だ。では、なぜポルシェはこの栄光に満ちた数字を最新モデルに与えることにしたのか? それは何よりも、従来の6気筒自然吸気から4気筒ターボにエンジンを積み替えたから、といえる。つまり、水平対向4気筒エンジンをミドシップするという共通点があればこそ、半世紀もの時を超えて718の名称を復活させたのである。

「オオタニさん、どうでもいいけど前置きが長いよ」
あれ、谷口信輝はあまりウンチクに興味がないらしい。
「それより、せっかく今日も天気がいいんだから、早くこの718ボクスターで箱根のワインディングロードを走りましょうよ」
まったくもって、谷口の言うとおり。では、彼が操る718ボクスターでドライブに出掛けることにしよう。

「これ、エンジン排気量はいくつですか?」
新型には排気量2リッターの718ボクスターと排気量2.5リッターの「718ボクスターS」の2モデルが取りあえず用意されるが、今回借り出したのはこのうちの718ボクスター、つまり2リッター搭載モデルである。
「いや、基本的には2リッターにしてはすごくよく走るじゃないですか」と谷口。
「ただし、この排気量にしてはすごくよくできていると思える部分と、『オヤ、ここはちょっと手薄だな』と思う部分の両方があるんですよ」

 
ポルシェ718ボクスター(前編)の画像 拡大
 
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ポルシェ718ボクスター
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4379×1801×1281mm/ホイールベース:2475mm/車重:1335kg/駆動方式:MR/エンジン:2リッター水平対向4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:6段MT/最高出力:300ps(220kW)/6500rpm/最大トルク:38.8kgm(380Nm)/1950-4500rpm/タイヤ:(前)235/40ZR19 92Y (後)265/40ZR19 98Y/価格:658万円
ポルシェ718ボクスター
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4379×1801×1281mm/ホイールベース:2475mm/車重:1335kg/駆動方式:MR/エンジン:2リッター水平対向4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:6段MT/最高出力:300ps(220kW)/6500rpm/最大トルク:38.8kgm(380Nm)/1950-4500rpm/タイヤ:(前)235/40ZR19 92Y (後)265/40ZR19 98Y/価格:658万円 拡大
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