メルセデス・ベンツE200アバンギャルド スポーツ(前編)

2016.11.03 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回の試乗車は「メルセデス・ベンツE200」である。「Eクラス」といえば、世界累計1200万台以上の販売を誇るメルセデス・ベンツの中核であり、世界のプレミアムセダンの指標ともいえるモデルだ。そんな大物を、谷口はどう評価するのだろうか?

たとえるなら「ふくよか、でも運動神経の鋭い人」

「全然悪くないですねえ」
フルモデルチェンジしたメルセデス・ベンツE200から降り立った谷口信輝は、開口一番にそう言った。
「ふだんはベンツをけなす僕ですが(笑)、決して悪くないですよ、E200は……」

ほほう、それは興味深い。では、どんなところが気に入ったのだろうか?
「サスペンションの設定は、縦方向、つまり上下方向には少しフワーンフワーンしたところがありますが、横方向、つまりコーナリング時はすごくしっかり踏ん張ってくれる。コーナーに入るときにステアリングを切ると、本当に“ふっ”と急に踏ん張りますよね。だから不安感がないし、スタビリティーも高い」

つまり乗り心地がよくてコーナリング性能も高いということ。そんな、相反するふたつの要件を高いレベルで両立させたE200のことを、谷口は「ちょっとふくよかなのに、実は運動神経の鋭い人」とたとえた。
「こんな言い方していいかどうかわからないけど、意外という意味では、カンフー映画の『燃えよデブゴン』みたいな感じ。ほら、ちょっと太めのサモ・ハン・キンポーが主演していたヤツ」
あの映画ならずいぶん昔に見たような気がするが、メルセデス関係者のみなさん、どうか誤解しないでください。決してE200がサモ・ハン・キンポーみたいというわけではなく、「乗り心地がいいのにコーナリング性能が高い」という意外性を強調するために用いた、あくまでもこれはホメ言葉ですからね、はい。

「反対にそれほどいいとは思わなかったのが……」
出た出た、谷口の酷評コーナーが始まりそうな気配である。
「中間加速がちょっと鈍いところかな。でも、よっぽどせっかちな人でなければそこまでの加速性能は必要としないだろうし、そもそもこのクルマ、エンジンは2リッターの4気筒ターボでしょ? それを考えれば全然悪くないですよ。発進時の加速だって、いい感じに速すぎず遅すぎずで、僕が加速したいと思う分だけすーっといってくれる。エンジンも静かですしね。これはいいですよ」
ありゃりゃ、これでは酷評コーナーじゃなく、まるで「理解を示すコーナー」のよう。谷口信輝、E200とは相当相性がいいようだ。

 
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メルセデス・ベンツE200アバンギャルド スポーツ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4950×1850×1455mm/ホイールベース:2940mm/車重:1700kg/駆動方式:FR/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:9段AT/最高出力:184ps(135kW)/5500rpm/最大トルク:30.6kgm(300Nm)/1200-4000rpm/タイヤ:(前)245/40R19 (後)275/35R19/価格:727万円
メルセデス・ベンツE200アバンギャルド スポーツ
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4950×1850×1455mm/ホイールベース:2940mm/車重:1700kg/駆動方式:FR/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:9段AT/最高出力:184ps(135kW)/5500rpm/最大トルク:30.6kgm(300Nm)/1200-4000rpm/タイヤ:(前)245/40R19 (後)275/35R19/価格:727万円 拡大
 
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