【東京オートサロン2017】スバル、2017年のモータースポーツ活動計画を発表
2017.01.14 自動車ニュース![]() |
富士重工業と同社のモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)は2017年1月13日、東京オートサロン2017において2017年のモータースポーツ活動計画の概要を発表した。
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目標はニュル3連覇とSUPER GT初制覇
今年、東京オートサロンのスバルブースは、例年同様モータースポーツを前面に打ち出した展開となっており、ステージにはニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦車両の「WRX STI NBR CHALLENGE 2016」とSUPER GTのGT300クラス参戦車両の「SUBARU BRZ GT300 2016モデル」という、昨年のレース活動を象徴する2台が展示されていた。さらに、ブース内では、2017年シーズンの86/BRZ Raceに参戦するCG ROBOT Racingの「スバルBRZ」が初披露された。
プレスカンファレンスではSTI社長の平川良夫氏が登壇し、スバルの今期モータースポーツ参戦計画の3つの柱を明らかにした。まずは、5月25日よりドイツ・ニュルブルクリンクサーキットで開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースでのクラス3連覇だ。初参戦より10年の節目である今年も、さらなるアップデートを図ったWRX STIを排気量2リッター以下のターボエンジン搭載車クラス「SP3T」に投入し、同クラスでの5度目の優勝を目指す。チーム体制については昨年同様STIの菅谷茂雄氏が監督を務め、STIの社員と全国のスバル特約店から選抜された腕利きのメカニックたちが運営を行う。ドライバーは、カルロス・ヴァンダム選手、マルセル・ラッセー選手、ティム・シュリック選手、山内英輝選手の4名。一昨年、昨年と2連覇を達成した“黄金メンバー”である。
続いて目標として挙げられたのは、SUPER GTでのシリーズ優勝だ。スバルはGT300クラスに昨シーズン同様SUBARU BRZ GT300を投入するが、2リッターターボエンジンの熱効率の改善、軽量化、空力性能の向上に加え、スバルが持つ独自の駆動システムを新たに採用することを明らかに。明言は避けられたが、現在の後輪駆動からの変更というニュースが会場を沸かせた。チーム体制は、総監督はSTIの辰巳栄治氏、ドライバーはこれまで同様に井口卓人選手と山内英輝選手のコンビで、初のシリーズ優勝を目指す。
最後に挙げられたのが、アメリカで人気のグローバルラリークロス選手権(GRC)に参戦しているラリーチームUSAへの、技術支援への本格化だ。STIでは野村 章プロジェクトシニアマネージャーのもと、ニュル24時間やSUPER GTなどで培った技術をつぎ込み、水平対向エンジンやシンメトリカルAWDの優位性をアピールしていくという。
プレスカンファレンスでは、これら3つのレースに今まで以上の開発資源を投入することなど、開発体制の強化についても表明。今期のレースシーンでのスバルの活躍を期待させてくれた。
このほかにも、スバルブースではコンセプトモデル「BRZ STIスポーツコンセプト」「WRX STIスポーツコンセプト」などが展示されている。
(文と写真=大音安弘)
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