第16回:2017年は大幅改良した「ゴルフ」も登場!?
インポーターに聞きました~フォルクスワーゲン編~
2017.04.24
JAIA輸入車試乗会2017
年初に新型「ティグアン」をリリースするなど、上々のスタートダッシュを決めたフォルクスワーゲン(VW)。登場近しとうわさされる改良型「ゴルフ」はどんなクルマに? 2016年の数字と合わせて伺いました。
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――昨年(2016年)の日本市場における販売状況はいかがでしたか?
昨年はゴルフやティグアンなどの主力モデルが端境期を迎えたこともあって、大変厳しい状況でしたが、今後に向けた基盤強化を行う一年と位置づけ、さまざまな活動を行いました。例えば「VW Day 2016」や「GTI Meeting Japan 2016」の開催、空冷VWイベントへの参加など、ファンの方に親近感を抱いていただける機会を多く設けました。少しずつではありますが、ドイツ車らしい精緻で堅牢(けんろう)な造り、高い走行性能、安心感などを体感いただけたのではないかと思っています。
――現在、販売をけん引している車種、またイチオシの車種はどのモデルですか?
やはりゴルフ(「ヴァリアント」を含む)や「ポロ」といった、コンパクトモデルが主力になりますが、最近では、競合よりも優れた安全・快適装備と、インターネットとの連携を強化した「ゴルフ トゥーラン」や「パサート」シリーズなども高い評価をいただいています。昨今のVWの場合、ドイツ車本来の優れた基本性能はもちろんですが、特にこの2点については、国内外の競合を大きくリードするクルマとして、積極的に紹介していきたいと思います。
――今年、導入を予定している車種、注目の車種はありますか。可能ならば大まかな導入時期も教えてください。
すでに1月に、インターネットとの連携を強化した「つながるSUV」というキャッチコピーで新型ティグアンを発表しました。精悍(せいかん)になったデザインが多くのお客さまから好意的に受け止められており、今年の国内販売に火をつけ、ほかのモデルにも注目が集まることを期待しています。このつながるクルマとしての機能は、現在、3つの異なる通信プロトコルに対応可能なApp-Connect対応車がモデルラインナップの約8割、新しい機能として追加された、Googleのデータを用いたGuide&Inform機能付きモデルが約5割に達しています。今後もこうした新しい機能、価値を備えたモデルの展開をさらに拡大していきます。例えば、デザインをリフレッシュして、さらに精悍さを増した「up!」やゴルフなども、こうした機能を搭載して、年内に日本に導入します。
――全国のwebCG読者へ一言、2017年の活動をアピールしてください。
VWは、これまでの自動車メーカーのあり方から、世界をリードする、持続可能なモビリティープロバイダーへと大変身を図るために、VWグループの未来に向けた企業戦略である「TOGETHER Strategy 2025」に基づいた「TRANSFORM 2025+」(VW乗用車ブランド)という企業戦略にのっとった大改革をはじめました。VWの企業ミッションは、昔も今も変わることなく、多くの人々に未来の技術を提供し、高品質な商品とサービスを楽しんでいただくことです。こうした本社の方針を受けて、VWグループ ジャパンもさまざまな企業活動を計画しています。最新モデルの投入に加え、2016年同様、VWからお客さまの元に出向いて、体験いただける機会を拡大すること、そして、全国に多くいらっしゃるVWユーザーの満足度を高めていく活動を行いますので、今後の展開にご期待ください。
(インタビューとまとめ=webCG 藤沢 勝/写真=峰 昌宏、フォルクスワーゲン)

藤沢 勝
webCG編集部。会社員人生の振り出しはタバコの煙が立ち込める競馬専門紙の編集部。30代半ばにwebCG編集部へ。思い出の競走馬は2000年の皐月賞4着だったジョウテンブレーヴと、2011年、2012年と読売マイラーズカップを連覇したシルポート。