フォルクスワーゲンが「up!」をマイナーチェンジ
2017.04.27 自動車ニュース![]() |
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2017年4月27日、マイナーチェンジした「フォルクスワーゲンup!」を発表し、同日、販売を開始した。
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スマートフォンとの連係機能を強化
up!は、フォルクスワーゲンのラインナップの中で最も小さいモデルとして2011年に登場し、日本では2012年9月から販売が行われている。このエントリーモデルがデビューから5年を経てマイナーチェンジを受け、日本でも発売となった。
エクステリアについては、これまでと比べて力強い印象を与えるフロントバンパーや、新デザインのリアコンビネーションランプなどが採用されているものの、基本的なデザインに変わりはない。ボディーサイズは全長が65mm伸びて3610mmとなったが、1650mmの全幅と1495mmの全高はこれまでどおり。もちろん、5ナンバーサイズを維持している。ボディーカラーは、新色の「ハニーイエローメタリック」「ティールブルー」「タングステンシルバーメタリック」を含む全7色が設定される。
インテリアも従来型のデザインを踏襲しているが、新デザインのダッシュパッドや、質感を向上させたダッシュボード、白い光を放ちダッシュパッドを浮き上がらせるよう演出するインテリアアンビエントライトなどの採用により、上質さを高めている。
注目は、5インチカラーディスプレイを備えた純正インフォテインメントシステム「Composition Phone」をオプションとして用意すること。Bluetoothでスマートフォンとペアリングし、up!専用のスマートフォンアプリ「Volkswagen“maps+more”」を使用すれば、ルート案内のほか、車両情報の確認や音楽再生などを簡単に行うことができる。
このほかの装備では、低速域で追突回避・被害軽減する自動ブレーキ機能のシティーエマージェンシーブレーキを全車に標準で採用。オートライト、レインセンサー、LEDポジショニングライト付きハロゲンヘッドライトなども標準である。さらに、上級モデルの「high up!」には、スタティックコーナリングライト、シートヒーターを標準装備とするとともに、アレルゲン除去機能付きフレッシュエアフィルター採用のオートエアコンをオプションとして用意するなど、快適性を高めている。
パワートレインは従来どおりで、最高出力75ps(55kW)、最大トルク95Nm(9.7kgm)を発生する1リッター直列3気筒DOHCエンジンに、5段の2ペダルマニュアルを組み合わせている。
ラインナップは、エントリーグレードの「move up!」と上級グレードの「high up!」で、前者は2ドアと4ドア、後者は4ドアのみの設定。価格は、move up!(2ドア)が158万7000円、move up!(4ドア)が178万7000円、high up!が193万8000円である。
なお、フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、この日2つの限定車も発売した。「up! with beats」はオーディオブランド「Beats」とのコラボレーションにより生まれたモデルで、move up!をベースに、プレミアムサウンドシステム「beats sound system」を採用するととともに、内外装にBeatsのブランドロゴを配している。価格は2ドアが172万3000円、4ドアが192万3000円。販売台数は、それぞれ200台と400台だ。
一方の「roof up!」は、ルーフとドアミラーをボディーカラーとは異なる黒または白とすることで、スタイリッシュなイメージを強めたモデル。ベースはhigh up!で、ボディーカラーには「ハニーイエローメタリック」「ティールブルー」「トルネードレッド」の3色を用意。ボディーカラーに合わせ、インテリアのコーディネートも異なるものとなっている。価格は204万9000円で、130台の限定販売となる。
(生方 聡)