トヨタ・プリウスPHV S“ナビパッケージ”(後編)
2017.06.08 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回も引き続き「トヨタ・プリウスPHV」に試乗する。エコ性能もさることながら、足まわりの動きが気持ちよくて抜群にいいと絶賛の谷口。ずばり、“特別なプリウス”はオススメか?足の動きが抜群にいい
いつものワインディングロードでプリウスPHVの試乗を終えた谷口信輝。果たして、その印象はどのようなものだったのか?
「ナビとかエアコンとかは、センターコンソールのところについている大きなディスプレイで操作するんですよね。あれはちょっと、どうかなと思いました」
普通の「プリウス」になくてプリウスPHVのみに装備される11.6インチ大型ディスプレイは、その大画面を生かして複数の情報を一度に表示できるといったメリットがあるものの、フラットなタッチスクリーンゆえにブラインドタッチは難しく、操作するには視線を路面から画面上に移す必要がある。しかも、ダッシュボードの奥にスピードメーターなどがある関係で、大型ディスプレイの位置は微妙に低め。おかげで視線移動が小さくなく、このためドライバーにはちょっと扱いづらいと谷口は感じたようだ。なるほど、似たようなコンセプトを採用するボルボの「XC90」のほうがディスプレイの位置は高めで、プリウスPHVに比べると使いやすいといえるかもしれない。
もっとも、これはドライビングとは直接、関係のない話。プリウスPHVで箱根を走って、谷口はなにを感じたのだろうか?
「乗り味的には、タイヤの絶対的なグリップレベルは決して高くないけれど、足の動きは気持ちよくて抜群にいいですね。僕が乗っているプリウスはタイヤとかサスペンションとか少し変えているから直接的には比較できませんが、おそらく普通のプリウスと比べてもプリウスPHVのほうが足はずっといいはずですよ」
プリウスPHVの足まわりの、どんなところを谷口は気に入ったのだろうか?
「まず、乗り心地がすごくいい。しかも、コーナーでも数字がきちんと並んでいて、ものすごく安心していられます」
「数字がきちんと並んでいる」というのは谷口独特の言い回しで、要はハンドリングやサスペンションのリニアリティーが高いことを指している。つまり、ハンドルを5度切れば5度分だけ、10度切れば10度分だけクルマが曲がっていって、しかもコーナリングスピードとクルマの挙動がしっかり比例関係になっている、というのだ。おかげで、ステアリングを握っていてクルマがどんな動きを示すのかを予想しやすい。「これが安心感に結び付いているんですよ」と谷口。
「しかも、全体に穏やかで、自分の運転がうまくなったように感じる。素晴らしい足だと思いますよ」
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