フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(前編)
2017.07.13 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回はマイナーチェンジを受けて230psまで強化された新しい「フォルクスワーゲン・ゴルフGTI」に試乗する。最新のデジタルインターフェイスを得て、一段と洗練された“ホットハッチの定番”を、谷口はどう評価するのだろうか?目を見張る装備の充実ぶり
フォルクスワーゲン・ゴルフといえばCセグメント・ハッチバックの定番。1974年のデビュー以来、世界中で3300万台以上が生産され、75年に発売された日本でも累計85万台以上が販売された「わが国でもっとも親しまれている輸入車」である。
もっとも、ただのおとなしいファミリーカーにとどまらないところがゴルフのユニークな点で、誕生当時から常にそのイキのいい走りが高く評価されてきた。これを受けてスポーツ性能をさらに研ぎ澄ませたゴルフGTIを投入したところ、これもまた世界的なヒット作となり、「ホットハッチの定番」として人気を博したことはご存じのとおりである。
ただし、広く愛されるべき存在であるがゆえに奇抜な部分は皆無に等しく、どちらかといえばやや地味に映ることも否定できない。この日、いの一番にゴルフに試乗することになったのも、谷口が口にした「あとで乗って印象が薄いとかわいそうだから、先に乗っておきますか……」という消極的な言葉がきっかけ(編集部注:試乗取材は複数のクルマを集めて行っており、この日はゴルフGTIよりずっと高価なモデルがそろっていた)。裏を返せば、谷口は大した期待も抱かずにステアリングを握ったのだが、写真撮影が終わってスタッフから「終了です!」と声をかけられてもなお、谷口が自らの意思でゴルフを走らせ続けたことは、この連載企画では異例の展開だったといえる。
今回、取り上げたのは、先ごろマイナーチェンジを果たしたばかりのゴルフGTI。もっとも、公式発表を信じる限り、走りに関する進化はほとんどなく、エンジンの最高出力が10ps上がって230psとなった程度(最大トルクは350Nmのまま)。いっぽう、装備の充実ぶりは目を見張るばかりで、フルLEDヘッドライト、同じくフルLEDのテールランプ、大型カラーディスプレイを用いたフルデジタルメータークラスター、クラス初のジェスチャーコントロールを搭載した最新のインフォテインメントシステムのほか、運転支援システムでは歩行者検知機能付き自動ブレーキ、自動再発進機能付きの渋滞時追従支援システム、さらに輸入車Cセグメントでは日本初となるレーンキープアシストまで搭載。このカテゴリーで最も豊富な装備を誇る一台となった。
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