【東京モーターショー2017】アウディ、自動運転レベル3を実現した新型「A8」を披露
2017.10.26 自動車ニュース 拡大 |
東京モーターショー2017(開催期間:2017年10月25日~11月5日)でのアウディブースのコンセプトは「Audi AI」。市販モデルとしては世界で初めて「レベル3」の自動運転システムを搭載した新型「A8」を参考出品したほか、電気自動車の「エレーヌ コンセプト」などを公開した。
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“大きな変化”での最先端をアピール
「前回の東京モーターショーから2年。わずかの間に自動車には大きな変化がありました」
アウディ ジャパンの斎藤 徹社長は、最初に自動車メーカーが激動の時代を迎えているという現状認識を示した。“大きな変化”とは、電動化、コネクティビティー、自動運転という3つの分野で起きている動きのこと。根本的な変化であり、自動車の意味を変えてしまうかもしれないと話す。
斎藤氏はA8が世界初のレベル3を実現したことを指摘し、アウディが自動運転の分野で先頭に立っていると話す。ただ、レベル分けよりも大切なのはユーザーメリットだという。世界では12億台のクルマが走っていて、日常的に事故や渋滞が起きている。自動化によって通勤や都市間移動に費やされる時間をほかの有意義な活動に使うことができるというのだ。
「自動運転によって生み出されるエキストラな時間を、アウディは“25時間目”と呼んでいます」
ステージの前に置かれていたのは、コンセプトカーのエレーヌ。レベル4の自動運転機能を持つモデルで、130km/hまで自律走行が可能だという。航続距離は500kmと実用的だ。2019年に販売開始し、日本にも2020年に導入すると明言した。
コンセプトカーの「アイコン」のようにハンドルもないレベル5の自動運転車が出現するのは10年後だとするものの、A8にはすでに40ものドライバーアシスタンス機能が搭載されていると話す。現在は日本を含む世界各国に法的整備を働きかけている段階だという。
A8には量産車初の48Vのメイン電源が採用され、マイルドハイブリッドシステムが搭載されていることも話題だ。「Q8」にも同様のシステムが使われることになっており、2年以内に導入されるという。斎藤氏は「これは目の前にある未来なのです」と胸を張った。
“大きな変化”の中でアウディが最先端にいることを示した上で、最後に強調したのは「運転する楽しみを大切にする」ということ。「R8」のようなスポーツカーは将来も存在し続け、電動化が進んでもそれは変わらないという。ドイツのメーカーとして初めてフォーミュラEに参戦するのも、アウディがEVスポーツに関心を抱いていることの表れなのだと説明した。
斎藤氏は最後に「われわれは未来に向けて跳躍します。Vorsprung(先進)する!」という力強い宣言でスピーチを終えた。
(文=鈴木真人)

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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