第534回:冬休み特別企画
これがイタリアおやじの秘密基地だ!

2017.12.29 マッキナ あらモーダ!

お父さんはどこにいれば……?

この原稿が日本で公開されるころ、読者諸兄の多くは自宅で年末年始を過ごしているに違いない。せっかく久しぶりに家のリビングにいるのに、奥さんや娘さんから「おじさん、ゴロゴロしてないで、どこかに出掛けてきてよ」などと言われている人もいるだろう。

日ごろ夫や父親としての務めを果たしているのに、“おじさん”呼ばわりされたうえに追い出されるとは、なんとも悲しい。

そうしたときのお父さんたちの避難場所は、自室やガレージであろう。では、イタリアのおやじたちは、どんな“秘密基地”で過ごしているのか? というのが今回のお話である。

ボクが5年前まで住んでいたシエナ旧市街のアパルタメントには、共用階段の踊り場を挟んでお隣さんがいた。

彼らは3人家族だった。夫のジャンニさん、クリーニング店を切り盛りしている夫人のモニカさん、そして、ひとり息子のマッティーア君という構成である。

今回の主役であるジャンニ・デサンティスさんは、空手歴45年の元銀行員。写真のタトゥーは修行25周年を記念して彫ったもの。
今回の主役であるジャンニ・デサンティスさんは、空手歴45年の元銀行員。写真のタトゥーは修行25周年を記念して彫ったもの。拡大
ジャンニさんの“秘密基地”である屋根裏部屋。そこに隠されたストーリーとは?
ジャンニさんの“秘密基地”である屋根裏部屋。そこに隠されたストーリーとは?拡大
ジャンニさんの家にあるダイヤル式電話機は、今も現役。懐かしいメカニカルな呼び出し音が響く。
ジャンニさんの家にあるダイヤル式電話機は、今も現役。懐かしいメカニカルな呼び出し音が響く。拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。19年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。

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